(回答先: 明日の日本・アルゼンチン惨状ルポ〜強盗激増、給料9割減。構造改革が社会を潰した〜斉藤貴男(文芸春秋2002年5月号) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 10 日 15:58:03)
FP親衛隊国家保安本部殿、貴重な内容の長文投稿お疲れさまです。
アルゼンチンというと、“後進国”で“過剰対外債務国”だからああなってしまったんだと考える「文明諸国民」も多いと思われる。
しかし、アルゼンチンは、20世紀はじめというか「大恐慌」まで、世界有数の経済大国であった。19世紀中期までの米国をイメージすると近いもので、大土地所有を基礎とした農産物の輸出で潤い、そのお金が回ることで国内も活況を呈していた。
アルゼンチンの歴史的な歩みはともかく、オリジナルのルポは、国民性の違いで現象する出来事は違うだろうが、破局的な大不況がもたらす国民生活の悲惨さと「構造改革」という名の“経済破壊政策”の恐ろしさを伝えるものである。
英米メディアが、「アルゼンチンの現状は明日の日本」という取り上げ方をしているので、ルポもその線で書かれているが、「アルゼンチンの現状は明日の世界の国々」である。
豊かな生活をしてきた国民の方が、経済的破綻に対する対応力や耐性は平均的に低いのである。
※ 参考書き込み
『【経済問題を認識する視点】『世界同時大不況』を歓呼の声で迎える人たち』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/534.html
『Re: 二極化というより三極化の厳しい世界』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/251.html