(回答先: IMF、「日本は追加の金融緩和必要」(産経新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 4 月 10 日 09:22:45)
世界銀行は9日発表した東アジアの経済報告書で「日本を除くと経済回復が見込める」として、日本以外の東アジア地域の今年の国内総生産(GDP)成長率が4・7%(昨年は3・5%)に達する一方、日本についてはマイナス1・2%(同マイナス0・4%)と予測した。
報告書は日本経済について「昨年末まで景気後退が深刻化し続けた。今後の回復見通しは弱く、先行きの不確実性も高い」と指摘した。世銀は3月、日本の今年の成長率をマイナス1・5%と予測していたが、今回の報告では0・3ポイント上方修正した。理由については触れられていない。
東アジア全体については、内需回復や世界のハイテク市況の立ち直りから「半年前の予測より、早期で力強い回復がみられる」と指摘。だが、米国の成長鈍化や日本経済の一層の悪化から成長が短期となる懸念もあるとして「現在の回復基調を利用し、金融部門や企業経営の見直し、官僚主義や汚職の撤廃など構造改革を進め、生産性や投資環境の向上を目指すべきだ」としている。
中国の今年の成長率は7・0%(昨年7・3%)と予測。中国経済の急成長は他の東アジア諸国にとって脅威になる一方、同地域全体に外資を呼び込む役割を果たし、競争にさらされた東アジア諸国が構造改革を推進する誘因にもなると分析した。
報告書の対象は東南アジア諸国連合(ASEAN)、日本、中国、韓国のほか太平洋の島しょ国。2003年の成長率は日本が1・7%、日本を除く東アジア地域は5・6%と予測している。(共同)