小泉首相は9日夜、都内のホテルで、自民党の中曽根元首相、森前首相らと会談し、構造改革に関して、「官邸主導、官僚政治の打破、族議員の排除の『小泉3原則』は皆、総論賛成のはずだ。やらなければならない改革はやっていく。党が最後まで反対したらその時考える」と述べ、自民党内の理解が得られない場合は首相官邸主導で断行する考えを強調した。
さらに、自らの政権運営を野球の米大リーグになぞらえ、「野茂投手が三振を取れるのは、時々ワンバウンドや暴投を投げるからだ。それでストレートが生きる。おれはそうやっている」と説明したという。
中曽根氏は「国民の支持で首相になったのだから、党より国民を大事にすべきだ」と激励した。