(回答先: 特別検査は1.9兆円 金融庁の特別検査結果明らかに(朝日新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 4 月 09 日 11:12:59)
柳沢伯夫金融相は9日午前の閣議後会見で、12日に発表される大手銀行への特別検査の結果公表について、不良債権処理の上積み額が従来予想よりも約1.9兆円増え、処理損は大手行総額で8兆円を超すとの一部報道に関し「わからない。数字のことまで、昨日は(小泉純一郎)総理にお話ししていない」と、具体的な言及を避けた。
また、業種別の集計結果も公表するとの報道は「そこまで考えていない」と、とりあえず否定。業種別区分や個別企業の問題に触れることは、「いろいろな憶測を呼ぶので、変な障りがないようにしたい。そのあたりの均衡をどうとるのか」と、悩ましげだ。「特別検査をやったかいがあった、効果があったことをわかりやすく説明したい」と、金融検査の信任回復効果に期待を寄せた。
一方、昨日の小泉首相との会談では、今後の検査の在り方についても話題にしたと説明。「特別検査後の検査体制をどうするかというのは、1つのテーマ」と述べ、来期以降の特別検査の継続を視野に入れていると示唆した。
さらに、「もう1つのテーマは、特別検査によって、少なくとも従来の事後チェック型の検査に比べれば、不良債権処理が本来よりも少し前倒しになるという、処理の“実態”をどうするかだ」と指摘、特別検査が銀行決算に与える実務上の問題について、会計ルールなどとの整合性についても議論する必要があるとの考えを示した。