株・国債ともバブル値となっていると思う。2月にブッシュ大統領が日米首脳会談を終え、帰国すると不良債権処理の手綱は緩み、現在も不良債権残高は増え続けている。日本経済の体質の改善は認められない。いまの株高は、政府によるPKO(株価維持操作)で、官製相場に過ぎない。
歴史的に見ても、根本的な株価対策にならないこの政策に、私たちの公的年金資金が「ジャブジャブと」年金資金運用基金を通じて使われている。株が急落したら、一体誰が責任を取るのだろう(自己責任で私達)。
公的年金の資産運用状況は平成13年12月時点で、国内債券、国内株式を合わせ78%。
http://www.gpif.go.jp/unyou/shihanki3.pdf
(年金資金運用基金:http://www.gpif.go.jp/index.shtml)
短期的な需給改善には寄与されるとされるPKOは、不良債権処理を推進し、有効な企業再生策を打ってはじめて効果が伴う。これでは、小泉政権以前に我々の税金が無駄な公共事業に「ジャブジャブと」使われたのと同じ構図だ。「建設」か「金融」かの違いだけだ。
4月末には、ムーディーズによる日本国債の格下げ発表が予想されている。
どうもと
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/