みずほフィナンシャルグループの第一勧業、富士、日本興業銀行の再編で1日発足したみずほ銀行の一部支店のATM(現金自動預払機)で、同日朝から他行のキャッシュカードで現金が引き出せなくなるなどの障害が起きた。
旧富士銀行の支店で旧第一勧業銀行のカードが使えないなど、グループ内の旧行間でも障害が発生しているもようで、みずほ銀は原因の究明と復旧作業を急いでいる。
同グループでは3月25日朝にも、第一勧業銀行のATMで振り込みの操作を行うと作動が停止する障害が発生。システム統合のためのプログラム修正のミスが原因と判明した。
3行は再編に伴い、29日午後10時から1日午前8時までATMを全面的に停止し、システムの移行作業を進めていた。
第一勧銀、富士銀、興銀は2000年9月に共同持ち株会社を設立し、連結総資産で世界最大のグループを結成。証券や信託、海外法人などの統合を進めてきた。
今回の再編は、機能別に分社した2銀行とともにみずほ信託銀行、みずほ証券も持ち株会社の直接の子会社に移行、総合金融サービスの強化を図る。
一方、大和生命保険があざみ生命保険と、日本興亜損害保険が太陽火災海上保険と、この日それぞれ合併。保険業界では今後も再編の動きが相次ぐ見通しだ。