(回答先: アルゼンチン国債利払い停止、日本投資家向けで初(読売新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 3 月 26 日 21:17:00)
アルゼンチン政府発行の第7回円建て債(発行額615億円、表面利率4・85%、償還日05年9月)が26日、利払い日を迎えたが、予想された通りに不払いだった。昨年12月にアルゼンチンが対外債務支払い一時停止を宣言した後、初めての円建て債の利払い日だが、「不払いは織り込み済みで、債券を購入した公的団体などが抱える含み損への影響は限定的」(銀行系証券)なようだ。
ユーロ市場で発行したリラ建て債の利息不払いは既に確定しているが、第7回円建て債には30日間の支払い猶予期間がある。債券管理会社の東京三菱銀行は、現段階でもデフォルト(債務不履行)を宣言し、直ちに元利支払いを求めることもできるが、「宣言はしない」といい、アルゼンチンと国際通貨基金(IMF)との資金援助交渉を見守る方針。他国の管理会社なども宣言しておらず、償還の程度はIMF交渉次第となっている。
第7回債を含む円建て債の未償還残高は1915億円。96年12月〜00年9月に表面利率4・85〜5・4%で発行され、購入者数は約3万の個人・法人という。個人でも100万円から簡単に購入できたが、超低金利下で運用難に悩む公的機関まで購入していたことが各地で表面化している。 【吉原宏樹】