大和銀ホールディングスは22日、仏リテール銀行最大手のクレディ・アグリコルS.A.(本社パリ)と資産運用・投信事業で提携すると発表した。同時にアグリコルグループが大和銀信託銀行の発行済み株式の5%を取得すると正式に表明。記者会見した大和銀HDの勝田泰久社長は「さらに株式を持ってもらえるよう要請していきたい」と、将来の出資比率引き上げも視野に入れていることを明らかにした。
アグリコルは大和銀信託株式を3月末に取得する予定で、売却額は約100億円。勝田社長は「今後とも株式の過半数は大和銀HDが持つが、外資系ではアグリコルとし、(別に信託銀株式の譲渡を決めた)国内金融機関にも親密さが増せば、現在以上に株を持ってもらう可能性はある」と述べ、将来の連携先金融機関による大和銀HDグループへの出資比率拡大に期待を示した。