速水日銀総裁は、3年半でコール市場規模が半減したことに関連し、これによって銀行貸出に支障は起きていない、と述べた。
参院予算委員会で草川昭三委員(公明党)の質問に答えたもの。
”コール市場規模の縮小による機能低下をどうみるのか”との質問に対して、速水日銀総裁は、「コール市場は、この3年半で、33~35兆円の半分になった」と説明した後、「金融機関が市場で調達する必要性が低下しているのが実情だ。市場規模の縮小がコール市場の機能低下にどのような影響を与えるかは、今後とも注意深くみていくが、これによって、銀行貸出に支障は起きていない」と述べた。
そのうえで、速水日銀総裁は、金融政策方針について、「極めて潤沢な資金供給を通じ、金融市場の安定に万全を期すことが重要と考える。このことが、金融機関の信用仲介機能を活発化させ、景気の下支えに寄与すると期待する」と述べた。