(回答先: 金融庁:ペイオフ前の破たん処理終了 [毎日新聞3月16日] 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 3 月 16 日 06:50:12)
柳沢伯夫金融担当相は15日、4月のペイオフ(定期預金などの払戻保証額を元本1000万円とその利息までの措置)解禁を控えて「銀行の体制は整備された」と表明した。経営不振の中小金融機関の処理にメドをつけたことを背景にした「破たん処理打ち止め宣言」といえる。政府のデフレ対策も追加策を打ち出す動きは後退したが、銀行の不良債権問題の出口は見えず、金融の基盤はもろいままだとの指摘も多い。
金融相は同日の閣議後の記者会見で「信用金庫と信用組合にはもう少し努力してもらっている」と語るとともに、「4月を迎える時には健全な銀行を展望できる」と強調した。その発言を裏づけるように、金融庁から資本の積み増しを迫られていた第二地方銀行の福島銀行が15日午後に増資完了を発表、夕方には東京で信用組合が破たんした。
金融庁は2001年4月の予定だったペイオフ解禁が今年4月に延期されて以降、中小の地域金融機関を中心に問題金融機関の整理を進めてきた。第二地銀では昨年4月から現在まで石川、中部の2行、信金は13、信組は41が破たんした。