(回答先: 朝日監査法人、KPMGと提携へ〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 15 日 18:47:03)
米国のアーサー・アンダーセンは、先日、デロイト・トウシュ・トーマツと提携交渉をしていると新聞掲載があったと思ったのですが....。KPMGサイド(国内はたしか新日本監査法人と提携)と提携したということは、米系ビッグ5と国内監査法人がねじれて提携している、ということですか...。ライバル、トーマツと国内で争う間には、世界でもっと国際基準の制定をリードすればよかったものを....。
まあ、監査法人など、国際会計基準の制定に際し、誰も責任ある立場に人材を送り込めず、挙句、すべて欧米サイドの意見に押し切られ、その結果が、時価会計であり、投資家・株主重視の経営であり、貸借対照表の『その他有価証券』項目の時価評価が始まって、最初の年度末決算を大半の上場企業が向かえる、この2002年3月期.......というのは、なんとも、振り回されて、何の主導的力も発揮できなかった国内監査法人の、情けなさを象徴的に表しています。
昔、某国内系監査法人の全体研修に参加した折、日本の会計基準とそれに基づく会計実務は、 『すでに、ルビコン川を渡ってしまった....』 と、代表社員の一人が言っていたが、まさに会計をして、日本を潰して、食えるものだけ食おう、という考えの様子です。1980年代後半、日米構造協議がスタートして、内部情報をディスクロージャ-せよとか、構造障壁を除去せよとか、アメリカ資格の弁護士を国内でも働かせよ、とかアメリカに言い寄られて、その通りにしてきた (現内閣も、構造改革の総仕上げをするつもり) 情けない日本の姿の象徴が、監査法人に見え隠れしています。哀;