(回答先: 日銀政策委員会、中部銀行に日銀特融の実施を決定[東京8日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 08 日 18:49:45)
日銀幹部は、きょう破たん申請した中部銀行の資金繰りについて、昨日・きょうとも相当な規模の預金流出があった、と述べた。
記者団に語ったもの。
日銀幹部は、中部銀の資金繰りについて、最近は預金流出が加速していたとの認識を示すとともに、7日に中部銀が決議した24億円の第三者割当増資の効果について、「むしろ、増資の決議後に預金の流出が加速した。昨日、今日とも相当な規模の預金流出があった」と述べた。そのうえで、「(決議した額が当初予定額の半分程度となり)結果的に預金者の信認を得られなかった。流動性危機に完全に陥りつつあった」と語った。日銀特融については、8日の実施決定後に一部実行していることを認めた。
また、日銀幹部は、これまでの中部銀への日銀の対応について、「(中部銀には)担保がほとんどなかった」と述べ、日銀による有担保貸出は困難だったとの認識を示した。さらに、中部銀の自己資本の状況について、「(昨年の金融庁検査で)9月期では自己資本比率が4%を下回っていたが、かろうじてプラスだった。現時点で債務超過が明白だとは考えていない」と語った。中部銀が破たんに至った原因については、「(経営再建のための)対応が資産劣化のスピードに追いつかなかった」と指摘した。
さらに、日銀幹部は、中部銀の破たんに関連して、「ペイオフ解禁を目前に控えた現状を考えると、金融システム安定化の観点からは、営業の継続が困難になった金融機関については、先送りすることなく、ただちに処理することが必要だと考えている」と指摘した。