(回答先: ブッシュ訪日で試される日本の確約、「不良債権処理」と「デフレ対策」 東京 2月15日(ブルームバーグ) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 2 月 15 日 18:50:51)
>米国は、不良債権問題で困難な状況にある銀行に対し、「早く国有化するべき
>だと促すことはあるかもしれない」と予測
>今週初めの日本のメデイアとの会見で、ハバード委員長は、不良債権処理 と
>デフレ対策が首脳会談での主要な経済問題だと指摘し、「不良債権問題の解
>決と金融政策の変更をせずに、輸出主導型で問題を解決できない」と述べている。
財務破綻銀行の国有化を主張しているものとして一言。
米国政権が「不良債権処理」云々を言っているのは、『新生銀行』と同じように、政府が一時国有化し、その後で、安い価格でしかも長期の面倒を見るという条件で国際金融マフィアに引き渡せという意味です。
私の主張は、破綻銀行を国有化し、郵貯ともども「決済専門銀行」として改編してしまうというものです。
※ 考えている「決済専門銀行」は、簡単に言うと、個人及び法人の日銀券を無利子(逆に口座維持料をとるかも)で預かり、融資(銀行間の短期のものも含め)・株式取得・債券投資など資産劣化を招く可能性がある取引は行わず、引き落としや振り込みなど預金者の取引決済業務のみを有料で行うものです。
お金でお金で稼ぎたい人は、日本であるか外資かを問わず、“普通”の銀行や証券会社を利用してください。もちろん、儲かる場合もあれば、損することもあるでしょう。
米国政権が不良債権処理を急げと日本政府に主張しているのも、日本経済の回復を願っているからではなく、『新生銀行』のようなボロ儲けのネタがより多く欲しいからです。
米国経済自身でさえ破壊しようとしているのに、日本経済が良くなることなんか期待するはずがありませんからね。
(経済を破壊することを通じて国際金融マフィアがボロ儲けできることは、「大恐慌」まで遡らなくても、「エンロン破綻詐欺」でよく分かる話です)
主要メディが迅速な「不良債権処理」で景気が良くなるようなことを書いていますが、それは、錯覚かアホか“自国破壊者”の言動です。
迅速な「不良債権処理」は、債務者を破綻に追い込み、失業者を増やし、経済状況をより悪くします。国民の不安感を増大させ、倒産で供給が減る以上に需要が落ち込みます。
「不良債権処理」は、一気にやるものではなく、ささやかながらまともな経済状況のなかでじっくり時間をかけてやるものです。
今必要なのは、当座の救済策として、銀行が破綻しないように公的資金を注入する一方で、所得税などの税制を変えて需要の拡大を計ることです。(基本的にはこのような政策には反対なのですが、国難なので緊急避難措置です)
少しはまともになった状況で、銀行の不良債権を徐々に消却させていくとともに企業の財務状況を改善させていきます。
普通の債務者が不良の債務者にならない経済状況を生み出さない限り、公的資金を注入しても、不良債権は減るどころか増えていき、また公的資金を注入するという“デフレスパイラル”と同じような悪循環に陥ります。
小泉政権は、医療費3割負担のブチ上げに見られるように、株価や地価など資産価値下落は気にかけても、実物への需要増大は、そのための政策を考えるどころか、逆に減退していくような政策を採り続けています。
最後に、小泉首相は、失業者の増大を認識しているのなら、経済団体や海外移転を計画している大手企業に出向き、土下座してでも「国内の雇用を維持するよう」頼み込むべきです。
(それに対して、自由主義や企業論理=金儲けを掲げて拒否するような企業に対しては不買運動が少しは起きるでしょう。パフォーマンスは得意なんですから、少しは有効なことに使ってください)
>大量破壊兵器の不拡散という点については、日米とも認識は一致しているが、
>果たして米国が「悪の枢軸」と名指しした国々と日本が主張する「対話路線」が
>果たして両立できるのか。日本は米国が期待するアジアでの安全保障の役割に
>ついて、難しい選択に直面する可能性がある。
難しい選択ではありません。
「対話路線」を主張し、たとえ受け入れられなくても、ブッシュ大統領にもそうやんわり進言すればいいのです。
日本経済の破壊を目論むブッシュ政権と“心中”するのは、愚かなだけではなく、売国行為です。
この問題については、「空耳16」ボードに【世界は激変!】という共通見出しを付けたものをアップしていますので、そちらを参照してください。