財務省が発表した景気予測調査(2月調査)によると、大企業全産業でみた1−3月期景況判断指数は−22.1%となり、前回11月調査時点の見通しから悪化した。前回見通しは−12.6%だった。
先行きの2002年4−6月期は−10.0%となり、前回11月調査時点の見通し−2.8%から悪化した。また、先行き7−9月期は−2.8%となっている。
一方、中小企業・全産業の景況判断は、1−3月期が−41.1%となり、前回11月調査時点の見通し−29.9%から悪化した。4−6月期は−31.3%となり、前回見通し
−21.1%から悪化した。2002年7−9月期は−22.8%となっている。
今回の調査対象企業社数は、金融・保険業を除く資本金1000万円以上の法人企業1万0923社。うち回答社数は8871社。
財務省幹部によると、大企業・全産業でみた現状判断BSIは、5期連続のマイナス。また、中小企業・全産業の現状判断BSIは、42期連続のマイナスとなった。
同幹部は、大企業・全産業が前回10−12月期の−28.3から今回−22.1に上昇し、4−6月期の見通しが−10.0とさらに上昇していることから、前回が底で、今回多少良くなったとの見方もできるとした。また、個人的見解としながら、在庫関連のデータが改善していることを反映しているのではないかとの見方を示した。
一方、雇用に関する従業員数判断BSIをみると、大企業・全産業は−12.9となり、38期連続のマイナスだという。