田谷禎三日銀審議委員は22日夜のテレビ東京の番組で、日銀の追加金融緩和策について「理論的にあり得るが、効果が不確実だったり、大きな副作用が懸念されたりする手段しかない」と述べた。そのうえで一段の緩和策に踏み切るかどうかについては「経済、物価の情勢次第だ」と語り、景気情勢やデフレの実態を慎重に吟味して対応を検討する考えを示した。
日銀は次の政策委員会・金融政策決定会合を28日に開く。政府は27日に総合デフレ対策をまとめる予定で、対策に協調する形で日銀にも一段の緩和策を期待している。政府内には具体策として長期国債の買い入れ増額を求める声もある。