(回答先: 日重化が会社更生法の適用を申請、負債総額1300億円=帝国データ[東京22日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 2 月 22 日 19:19:36)
新日本製鉄系の合金鉄メーカー日本重化学工業(東京証券取引所1部上場)は22日、東京地裁に会社更生法の適用を申請したと正式に発表した。主力の合金鉄が国際的な競争激化で収益が低迷し、多角化事業も失敗した。このなか投資に伴う金利負担が重荷になり、自力での再建を断念した。負債額は1410億円。
バブル経済崩壊で粗鋼生産が減少するなど、鉄鋼業界を取り巻く収益環境が大幅に悪化するなか、合金鉄の受注も大幅に減っていた。収益回復を狙った社内分社化や多角化事業も裏目に出て、設立した子会社・関連会社の大半が債務超過や清算に追い込まれた。
負債は金融債務685億円など
この子会社への出資、貸付や保証の資金が日重化本体に重くのしかかり、財務や収益を圧迫した。リストラや合理化努力も実を結ばず、法的整理に踏み切ることになった。負債額1410億円の内訳は、金融負債が約685億円、保証債務が約552億円、その他が173億円。
帝国データバンクによると、2002年に入っての上場会社の破たんは、ナカミチ(東証2部上場)に続いて7社目になる。
日重化は1991年12月期から10期連続で連結債務超過になっており、2001 年12月期では320億円前後の連結債務超過になった見込み。また、単独決算でも約95億円の債務超過に転落するもようだ。
日重化のメーンバンクは第一勧業銀行など。筆頭株主は8.2%を出資する新日鉄、続いて第一勧業銀行、三井物産などが大株主になっている。
相次ぐ企業破たん
2月に入ってからだけでも12日にそうご電器が民事再生手続きの開始を発表、19日にはナカミチも同様に民事再生手続きを申請した。この日は日重化以外にも雪印食品が会社を解散することを決めたと発表している。
ここにきて企業破たんが相次いでいることについて、バークレイズキャピタル証券の山崎衛・調査部長は「景気後退局面のなかで年度末の3月末を控えており、資金繰りの厳しい事業会社が自力での再建を断念する動きが表面化している」と述べた。
東証はこの日、日重化の株式取引を午後零時40分から一時停止した。停止前の株価は前日比23円(54.76%)安の19円。新日鉄の株価終値は同4円(2.02%)安の194円。第一勧銀を傘下に置くみずほホールディングスの株価終値は、7000円(3.14%)高の23万円。