【ワシントン19日大島宇一郎】
十九日付の米紙USAトゥデーは、金融政策への信頼感から「市場の神様」と呼ばれているグリーンスパン連邦準備制度理事会(FRB)議長が、任期半ばで辞任する観測が強まっていると報じた。
理由としては、相次ぐ利下げの効果もあって米経済に底打ちの兆しが見えていること、レーガン政権下の一九八七年に就任してから十四年が経過したこと、議長が三月六日の誕生日で七十六歳となり、高齢であることなどを列挙。〇四年六月の任期切れを待たずに、年内か来年中の辞任があり得ると指摘した。
ただ同紙は、議長が最近も数時間に及ぶ議会証言を難なくこなし、毎週末はテニスを楽しんでいることを紹介。「議長が衰えている兆候はない」ともしている。