(回答先: 不良債権買い取り、「実質簿価」の案 与党3幹事長(朝日新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 2 月 20 日 00:21:12)
sanetomiさん、こんにちわ。
RCCが本当の“時価”で買い取るのなら、RCCが買い取る必要はないということになります。
RCCが買い取るというのは、一般市場に売り物件が数多く出ることで“時価”を押し下げるという事態を避けたいからです。そのような動きは、「市場原理」に反するもので、“時価”の形成そのものを歪めるものです。株式買い取り機構も同じ話です。
このような税金を使って「不良債権」を高く買い上げる一方で、銀行は、相対取引で外資に安く担保物件を売ってきました。これも、“良心的に”考えて上げると、お金は欲しいけど、一般市場で売って他の“塩漬け”物件までがずるずる安くなることは防ぎたいということや担保物件を安く叩き売っているという実態を知られたくないという思惑からです。
超破格値で不動産を手に入れた外資は、この不景気、この低金利ではとうてい実現できない高利回りの収益を上げています。
今の日本は、不始末をしでかした銀行を救済するために、経済全体をずるずると悪化させてきたのです。(銀行救済という現実を覆い隠すスローガンが「金融システムの安定化」なのです)