青森県内の教職員を対象に福利厚生事業を行っている「財団法人青森県教育厚生会」(青森市、小笠原美徳理事長)が、対外債務の支払い一時停止を宣言したアルゼンチンの国債を約33億6000万円分購入し、回収困難になっていることが、18日わかった。
同会によると、同会は1996年ごろから昨年までの間に、証券会社を通じて主に円建てでアルゼンチン国債を順次購入。年利率3・5―7・4%で、年間約1億8000万円の運用収入を見込んでいた。同会は近く、理事会で経緯を説明する予定。
同会は、県内教職員の100%近い約1万6000人と、退職した教職員約8000人が加入しており、会員への貸し付け、奨学、退職互助事業などを行っている。昨年3月末現在の貸借対照表によると、総資産は約229億円で、うち有価証券残高は約109億円。
(2月18日10:30)