塩川正十郎財務相は14日の衆院予算委員会で、カナダのオタワで開かれた先進7カ国財務省・中央銀行総裁会議(G7)で日本の国内総生産(GDP)の実質成長率を03年度に1%に引き上げると明言したことについて「日本の内閣(見通し)は0・6%だが、IMF(国際通貨基金)が(03年度成長率を)1・1%と見ているのに、それを下回って言うのはどうかな、とその場で思った」と述べ、IMFの経済成長予測が1%発言の背景にあったことを明らかにした。民主党の松本剛明氏の質問に答えた。
塩川財務相は「G7では『日本は何をやってるんだ』という雰囲気が強かったことなどもあり、あえて1%を口に出した。国際公約という堅い話ではなかった。そこは政治家としての発言だと各国も知っている。十分な責任を感じて努力していく」と述べた。