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(回答先: アメリカ2003年インフレ率予測>>あっしらさんへ 投稿者 楽観派 日時 2002 年 10 月 19 日 18:53:48)
楽観派さん、こんばんわ。
● 米国経済の予測
>2002年経済成長率:2.4%・インフレ率1.6%
>2003年経済成長率:2.8%・インフレ率2.2%
経済成長率は実質ベースでしょうから、米国経済の現状に照らせば、このような見通しはできません。
(失業者の増加及び就業者可処分所得の減少と株式を中心とした資産価格の下落が及ぼす経済低落要因を国防予算の増額では打ち消すことはできません)
米国経済が目一杯回復すると無理に想定しても、(数字そのものはいい加減ですが...)
2002年経済成長率が2.4%であれば、インフレ率“マイナス”1.6%という見通しか、インフレ率が1.6%であれば、2002年経済成長率がマイナス1.2%という見通しになります。
おおまかに言えば、実質経済成長率がプラスであればインフレ率はマイナスになり、インフレ率がプラスであれば実質経済成長率がマイナスになると予測しています。
素直な見通しは、実質経済成長率“マイナス”&インフレ率マイナスで、原油価格の高騰を想定した特殊な予測だとインフレ率プラス&実質経済成長率マイナスになります。
米国経済の大きな転換点は、住宅価格の下落だと考えています。
(今年末か来年初めに転換点を迎えると予測しています)
この転換点の現出により、「米国経済の深刻さ」が幅広く認識されることになるはずです。
● ブラジルの経済予測
>ブラジルは野党候補が当選確実にもかかわらず数%のプラス成長を見込んでいること
>です。こちらはどう解釈すればよいのでしょう?
野党候補のほうがIMFの管理を乗り越えて低所得者救済策(財政支出拡大)を採るので、ブラジル経済がプラス成長を維持できる可能性は高いと考えています。
しかし、それが達成できるかどうかは輸出(貿易黒字)の増加基調が維持できるかどうかにかかっていると思っています。そうでなければ、インフレ率プラス&実質経済成長率マイナスのスタグフレーションに陥ると考えています。
アルゼンチンの影響は、ブラジルのみならず南米全体に及ぶはずです。
南米の経済は、チリがおかしくなれば旧スペイン領域が総崩れになるなる可能性があり、それによってブラジルのプラス成長も達成できなくなると見ています。