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(回答先: 素朴な疑問 投稿者 楽観派 日時 2002 年 10 月 19 日 21:42:26)
こんばんわ。
>アメリカの銀行がらみのデリバティブ(金+クレジット)がアメリカの成長率にどう
>関係してくるのか理解できないのですが。
>例えば、シティーに数十兆円のデリバティブ損失が生じた場合、アメリカ政府は破産
>するにまかせるのでしょうか?(デリバティブの知識がないので見当違いの質問かも
>しれませんが)。
米国商業銀行の問題は、米国系企業貸し出しや国際貸し出しの不良債権だと考えています。
シティーバンクが「数十兆円のデリバティブ損失」を被るような取引をしているとは考えていません。
銀行がデリバティブ取り引きを行うときは、手数料稼ぎが目当てですから、反対取引を同時に行ってリスクをなくしているはずです。
(シティーバンクなどが愚かで貪欲であれば別ですが...)
どちらにしても、現在のような米国経済状況が続けば、IT・通信・住宅関連で多額の不良債権が出ることは避けられないはずです。
その額が破綻につながるほどであれば、政府は救済策を講じると予測します。
>さらにブラジルに関していえば、与党候補は野党候補が当選すればハイーパーインフ
>レが再来とほとんど個人攻撃をしているわけですが、野党候補(ルーラ・ダ・シルヴァ)
>はそうした個人攻撃は不適切だと悠々とかまえているわけです。一方で、野党候補は
>ブラジル中央銀行の総裁を代えることは明言しています。
現在のブラジル中央銀行の総裁はIMFの意向に従う人でしょうから、野党が新大統領になれば更迭するはずです。
野党新大統領が中央銀行からの直接大量のおカネを引き出すかたちで財政支出を拡大すれば、ハイパーインフレになる可能性があります。
米国経済やラテンアメリカ経済が低落していけば、ブラジル経済も苦境に立たされますが、ハイパーインフレは抑えられるかもしれません。
ブラジルの輸出はけっこう好調ですから、輸出が減少すればその分が国内供給に回ることで物価上昇は抑えられます。
但し、貿易黒字が減少しレアル安が進むことになるので、対外債務の履行は苦しくなります。
最後は、やはり、対外債務問題をどうするかが、ブラジル国民の生活を左右することになると考えています。