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(回答先: 米中同盟などありえない 投稿者 Ddog 日時 2002 年 10 月 16 日 01:00:12)
Ddogさん、こんばんわ。
投稿の後ろがチョン切れてしまったので、再投稿します。
>米中同盟などありえない。では問いますが、どこを仮想敵国としますか?
中国の軍備が米国製の武器体系に移行するようなことがあれば、「米中同盟」が成立するという表現への疑義だと思いますが、米中同盟に仮想敵国が必要だとは考えていません。
米国が武器を売るといっても、中国政府は、金玉を握られてしまうそのような政策には乗らないと思っています。 部分的には購入しても、米国の兵器体系に全面的に移行することはないでしょう。
ポイントは、国家としての米国が資金力で問題を抱えていることです。
「仮想敵国を作らないと保守本流の防衛産業は飢え死」と言っても、無い袖は振れません。
これまでも、防衛産業の利益のために、日本や韓国のみならずサウジなど幅広い“親米国家”に武器を輸出してきました。
防衛産業の利益を考えれば、購入力のある中国に武器を輸出しようと働きかけるのも不思議ではありません。
さらに、国家財政が不如意ということは、防衛産業の利益のために国防支出ができないということだけでは済まず、世界に展開している米軍の費用も重荷になるということです。
米国が、米国=南北アメリカ・EU+ロシア=欧州及びその周辺・中国(日本)=アジアという地域的分担の上に米国のワールドワイドな対応力が重なるというかたちで覇権を維持するということも考えられます。
(対外債務国が覇権国家として長らえたことはないという歴史的事実は重要です)
アジアについては、歴史的ないきさつや国力から、日本ではなく中国がその位置を占めることを否定できません。
「米中同盟」が現実化するかどうかではなく、そのような可能性さえあるという抑えが重要だと思っています。
そうでなければ、戦前の外相のように、独ソ不可侵条約に遭遇して「欧州情勢は奇々怪々」と嘆息することになります。
>金融支配をするには、自由に中国と資金が出入りできる保証が現在無い。勝手に人民
>元レートを変更するルール無用の悪党でなく中国に、金融支配などまだまだSFの世
>界。
直接投資を行っている外資が利益を国外に持ち出せるのですから、米欧金融資本も、金融支配はともかく、金融で中国から利益を上げたいと考えています。
それが、中国のWTO加盟で、金融・保険の開放が主要なテーマになった背景です。
中国政府に勝手なルール変更をさせないためにも、陣地を築きたいと思っているでしょう。
中国に対しては、かつてのような輸出販売市場と見るのではなく、直接投資及び金融活動を通じた利益獲得の場と見ています。
>ところで、有効需要のそ創出ですが、ちょっと妄想を書きます。
>有効需要は、破壊されないと有効に有効需要は創出されないのではないか?
>第二次対戦後有効需要があったのは、破壊され尽くしたからじゃないだろうか?
>米国の戦略は、自国以外が焦土となることではあるまいか?
そのように考えているプランナーもいると思っています。
戦後の世界的な高度成長は、大戦による大破壊の復興過程です。
「世界的なデフレ不況」の解消策として、大きな供給力を持つ国の産業を破壊しようと考える“愚かな者”もいないとは限りません。
破壊対象は、破壊主体の利益をできるだけ損なわないところになるでしょう。
日本は、このようなことも頭も片隅に置きながら対外政策を考えなければなりません。