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(回答先: WTOとの関連では? 投稿者 楽観派 日時 2002 年 10 月 15 日 19:47:53)
楽観派さんおひさしぶり。私は、てっきりブラジルにでも、行ってルーラー氏の選挙応援しているのでは?と想像していたのですが・・・冗談です。投稿がなく、私も「さびしいナ」とまで思いました。本当です。
あっしらさんが指摘するように、今日世界経済とりわけ日本経済を混乱の極に陥れている根本原因は、中国の不当為替政策であると確信しています。
如何に日本が公的資金を銀行に注入しようとも、不良債権が一時的になくなろうとも、政府発行紙幣を大量印刷しても、榊原財務大臣あっしら金融財政特別委員会がたとえ誕生しても、根本問題は決して解決しない。
世界的なデフレを引き起こしているのは、極めていい加減に決定されている中国の為替レートである。またそれを放置している日本国政府および、米国をはじめとする各国政府、IMF、WTOが、結果世界的デフレ経済に突入させることになるのである。世界経済の危機の原因のひとつは中国為替政策への認識が希薄なことではあるまいか。
現在人民元のレートは1ドル8.268人民元 約15円である。1980年は150円、私が学生時代中国貧乏旅行をした1984年約100円で、(兌換券を国内人民元に両替すると、約10倍だったかな。)90年から97アジア危機までは約30円へ信じられないほど無節操に切り下げられた。現在の15円は、東南アジアとの競争力を保てる水準ということでアジア危機発生時きり下げられ現在に至る。その後競争力をつけても切り上げ一切なし。いい加減というか同じ土俵で経済競争しているほうが奇跡だ。
中国は、競争力を落とす度に際限なく切り下がる。いつまでたってもまともに競争できやしない。比較優位説も成立しない。貿易でもなんでもない朝貢貿易感覚とでも表現しようか。中国経済が小さかった頃はどうでもいいことだったが、ここまで巨大化した現在は、為替レート問題は、看過できない問題のはずだ。問題にならないのは不思議でならない。
もし1980年当時の為替レートなら十分日本経済も、その他アジア諸国も十分競争できる。世界のデフレも深刻化しないだろう。仮に日本が競争力を奇跡的に円安で回復しても、後一回人民元を切り下げりゃー元の木阿弥、お陀仏様。
北京オリンピック前に、不当為替政策のしわ寄せで、中国経済の破綻は訪れると私は信じているが、NHKの特集番組を見ていると、私の思いは単なる希望的観測になるのではないかと自信を喪失しそうだ。
日本から工場がすべて出て行ってしまってからでは遅すぎる。国家戦略国策として、中国の為替政策を変更させる国際世論を喚起しなくてはならないのではなかろうか。
日本だけではない、東南アジア、韓国、東ヨーロッパ、メキシコの工場も全部中国へ移転したら、いくらなんでも、世界経済は中国のせいで破綻してしまう。中国国内でも矛盾がでている。日本の二十分の一、三十分の一と人件費が極端に安いと、誘致した、日本の最新設備で工場は、元々人件費がさらに掛からないよう設計されていて。その結果中国国内でも雇用が創出しない。中国のデフレは進む。さらに、中国は世界中の工場を誘致しようとする。結果世界経済が破壊される。
日本は、米国のように権謀術数をめぐらすといったことにより、中国の為替政策を元切り上げの社会環境を実現させることは不可能だろう。韓国東南アジアと共同歩調をとるなり、WTOを動かし、米国のロビーストを抱き込んで、元切り上げを米国の利益である認識させなくてはいけない。ただ方法を誤ると13億人の巨大な人口を抱える中国が地球人類にとって、癌組織であると日本が主張していると非難される。すると、ナチスドイツの民族浄化となんら変わりが無いことになる。間違ってもその方向であるように米国及び中国に思われたら、国家戦略としてとりかえしのつかない事態になってしまう。
米国も中国の世界工場化は安全保障上そろそろ看過できない水準にきたと認識しているのだろうか?わたしは、認識していないわけないと思う。それとも、北朝鮮と同じく、中国経済の自然崩壊を待っているのだろうか?
米国の国策として、中国が貧困のままに国家として崩壊せず、人口抑制政策を成し遂げるには、中国共産党の支配下においたままの方が得策。その為の現在飴玉をしゃぶらせ、梯子を外す策略を米国は画策、実行中かもしれない。
しかし、いまのところ中国の為替政策を非難する論調は見受けられない。
なぜIMF、WTOが人民元レートにこれほど無関心か、小生がアメリカ陰謀論ではあるまいかと疑りたくなるくらい欧米はクレームをつけないか、不思議でならない。日本政府もである。馬鹿だからしょうがない。
WTOは貿易関税のみで為替に関与していない。関税非関税障壁のみしか興味がない。でも為替ほど非関税障壁は無いと思うが如何に?
世界銀行統計によれば人民元の購買力は元レートの4.55倍ある。円は0.78倍の購買力。
人民元の対円適正レートは約6倍の90円程度が適正とされる。
そうなれば日本の復活もありうる。世界経済も崩壊を回避できるのではないか?ただし、中国にはババを引いてもらわなければならない。これが世界の生きる道。
ここは早いとこアメリカさんにイラクを片付けてもらい、米国の対中国戦略を発動してもらうしかない。日本は米国のケツ馬に乗って、イージス艦でも派遣し、なんならE767も派遣して、応援するのが望ましい?結論になる。反論いただきそうだ。