現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: みずほコーポ銀、貸し出し10兆圧縮〜自己資本比率の改善“窮余の策”(株ZAKZAK) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 10 月 11 日 17:00:04)
BIS規制がどうしてできたか。
被害者意識でなく、日本を外から眺めてみるとよくわかる。
世界中の銀行がその国の実状に関係なくなぜ、自己資本比率や
資産査定までを一律に決められるようになったか。
それは、異常なある国の銀行が徘徊し始めたから(少なくともそう見えた)。
通常、利ざやが稼げない融資などやれるはずないし
やってはいけない。
まして、逆ざやで、融資拡大に血眼になる邦銀の融資姿勢は、
(特に米国)から奇異な目と、そのリスク管理への疑問、
さらには世界征服への野心まで詮索されることとなっていた。
ロックフェラーセンターの買収、ハリウッド映画会社の買収等、
神経を逆なでするところまで行ったんだから。
なぜ、そこまでする?当然そう思うわな。
実は、それしかやれなかった(爆笑)。
戦後の日本金融は、BISじゃなく大蔵基準でがんじがらめ。
預金金利も、商品開発も、支店開設も、カウンターから、粗品
にいたるまで、全てお上のさじ加減ひとつ。
免許制で新規参入規制し、護送船団方式で一つも潰れないことを
第一としている以上、勝手なことはしてもらってこまるから。
で、邦銀がやれることは規模の拡大しかなくなった。
規模の拡大とは、預金獲得と融資拡大。リスクは考える必要なし!。
金融商品を開発する能力は無用。だって、やらせてもらえない。
当然、日本の企業も採算無視で設備投資でき、同じくマーケット
のシェア拡大を第一として世界を席巻していった。
今は180度の大転換をしている。
余剰人員を抱えることは不可能。規模より採算。量より質。
預金集めより商品開発。融資拡大よりリスク管理。
日本の中小企業のおじさんも、そういうことなんだから
以前の尺度で銀行に文句いってもしかたがない。
自分の企業がいかに採算の良い事業をやっているか、いかに
リスクが少ないか、そういう観点で銀行を説得するように
しなければ。
間に合うかどうか、知らんけど。