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(回答先: jimmyさんへのレス:今次の「デフレ」は従来的手法では阻止できない 投稿者 あっしら 日時 2002 年 10 月 08 日 18:01:43)
あっしらさん こんにちは。レスを戴き、ありがとうございます。あっしらさんの投稿を自分なりにまとめてみますと、
・デフレを阻止するためには、物理的供給量に対する通貨的需要量の増加が必要である。
・通貨的需要量は、勤労者可処分所得+金融可処分所得+財政支出から構成される。
・金融可処分所得は、株高状況時の金額規模を国債利息では補えないから、減少する。
・財政支出は、現状の財政及び国際収支の事情から拡大ができにくい。
・勤労者可処分所得は、不況色を強めている米国で売上が減少すれば、首切り・ボーナスカット・賃金カットが日本以上にドラスティックに行使される
ので、増加する見通しは持てない。
以上より、通貨的需要量が増加する可能性は極めて低い。したがって、FRBが通貨供給量を拡大する政策を実行しても、金融市場にカネ余り現象が強まり、国債に資金が向かい低金利にはなるであろうが、デフレの進行を抑止することはできない。
という事だと思います。つまり、この10年に及ぶ日本のデフレを、米も後追いする形で、除々に米経済は収縮していくという事でしょう。まあ、過去20年くらいの日経平均とS&P500指数の週足を同じ画面に表示し冷静に眺めれば、歴史の必然として避けられないことのように思えます。もともと、この米の歴史上最長、最大規模の好景気は、ヘリテージ財団を始めとするシンクタンクが総力を結集して作り上げた、プラザ合意という日本の国民経済の収奪シナリオの上に成立した、人為的に操作された経済現象ですから、いずれ市場の見えざる手によって制裁を受けざるを得ないものだったと思います。
ところで、1929年から、米は空前のデフレ経済、大恐慌に見舞われましたが、米政府はどのようにしてこの難局を克服したのでしょうか。そして、その手法は、現在でも有効なのでしょうか? 愚問かとも思いますが、是非あっしらさんの解説をお願いします。