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２００２年８月　金融ビジネス　曖昧な「国債の有事法制」危うい中身に異議申す。

【一部抜粋】

竹中平蔵経済財政担当大臣の発言も、金利スワップ取引の導入を急がなければならない背景を暗示している。竹中大臣は、去る３月５日の閣議後の記者会見や同１９日、２０日の日銀政策決定会合の席上で、「政府と日銀の間で新しいアコードが必要だ」と発言している。

「アコード」とは「合意」を意味する経済政策の分野で「アコード」と言えば、５１年３月、米国において当時の大蔵省と連邦準備制度理事会の間で、国債の発行環境維持のために金融政策を利用しないことを「合意」した事実を指す。「国債発行のための超金融緩和政策を行わない」という「固有の内容」を意味する。

しかし、竹中大臣の「新しいアコード」は逆の内容を意味している。つまり、国際発行環境を維持し、財政政策遂行のために金融施策も強調的に運営されるべきだということを述べている。「アコード」を逆の意味で使わなければならないほど、国債の発行環境が潜在的に悪化していることの証左にほかならない。竹中発言に、海外の学者やマクロ経済政策者は驚きを隠さない。

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