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東証1部上場の中堅プレハブ住宅メーカー、ニツセキハウス工業が30日、民事再生法の適用を東京地裁に申請する方針を固めた。同日午後、発表する。上場している住宅メーカーの破たんは、今年に入って殖産住宅相互に続き2社目だ。負債総額は約200億円。同社の筆頭株主で取引先でもある大証2部上場の寿工業も同日、同地裁に民事再生法の適用を申請する方針だ。
ニツセキハウス工業は、賃貸アパート用のプレハブ住宅が主力だが、元社長が失踪(しっそう)事件を起こすなどして信用不安が広がったことから、福井市に本店を置き、マンション建設などを手がける小野グループの支援を受け、経営再建に取り組んでいた。
社員を半減する大幅なリストラを実行したが、景気低迷で業績が回復せず、2002年3月期連結決算で、6億9000万円の債務超過に陥った。このため、主力行のみずほコーポレート銀行に対し、9月末をめどに金融支援を要請していたが、実施されず、自力再建を断念した。
(10月30日11:19)