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(回答先: 円安で物価が上昇するとは限らない 投稿者 あっしら 日時 2002 年 10 月 29 日 23:57:05)
大変参考になりました。
やはり、あっしらさんとは原因の捉え方が違いますね。
現在の資本主義が貿易の自由化と同時に資本の移動の自由化、
つまりモノの移動以上に、お金自体の移動が実体経済を決定して
いることはまぎれもない事実でしょう。
実体経済からの立場で見れば、あっしらさんの言うとおりです。
しかし、世界の富を支配する米国の銀行の資金運用先の大半は
オフバランスを含めて実体経済への融資総額の10倍とも言われ
ています。
そんな中で、財政出動という一国経済政策の有効性には、限界
があることの証明がこの10数年の日本だと思いますよ。
投機でバブルに笑い、投機でデフレに泣く。
投機経済では、その投機を決定する大きな要因が金利であり、インフレ期待ですよね。
しかも、国内経済では通貨は価値の尺度でありながら、
国際金融では決済単位であり変動商品でもある矛盾。
一国では経済政策が有効性を失うことは免れない。
結果として・・。
戦前も市場グローバル化がブロック化に向かったのもそういう
事態への抵抗だったのだと思えます。
もちろん、そうなる前には、交易相手との通貨の切り下げ競争
があり、その対策として各国が保護貿易、ブロック化となった
のはご存じのはずです。
現在は、戦後の国際経済を支配する米国や国際金融がそれを許さない。支配構造が維持できていればですが。
深層心理で、多くの方の破滅願望もそこにあるのでしょうか。
あっしらさんのデフレ脱却の視点と方法論自体共感できるもの
だということは、再度確認いたします。