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(回答先: あの大手銀行も危ない! アメリカ「金融壊滅」悪夢の舞台裏 (新潮45) 投稿者 Gaia 日時 2002 年 10 月 29 日 00:54:32)
ところが、邦銀は米国債を大量に抱えているため、資本の海外流出が進んで経営危機を
招いたら、米国債売却に走り、米国市場は暴落し、ジャパンマネーの流入もストップする。
そこで、邦銀を国有化させ、日本政府への圧力を通じて米国債売却をさせないようにする。
そうすれば、止まらない日本のデフレの下で、ジャパンマネーの米国流入だけは続く。うまく
いけば、将来的には国有化された邦銀を長銀のようにタダ同然で買収する。
★アメリカの目論見はその通りなんだけど、一箇所修正したい。「日本政府への圧力を通じて米国債売却をさせないようにする」ことは既に行われており、公的資金を注入せよ、ということはとりもなおさず、銀行が不良債権の引き当てや株の含み損などを埋めるため、米国債を売らせないために公的資金を注入させるのである。つまり、国営化してから圧力をかけるのではなく、売らせないための国営化なのである。
★笑うに笑えないのは、この構図がそっくりそのまま銀行の持つ日本国債についても当てはまることである。国債への資金還流が停止して死亡するのは日本政府も同じなのだ。だからといって公的資金を注入して国債を買っていてはタコが足を食っているような話になってしまうのだが。そしてその食う足はだんだん短くなってきており、もうすぐ食い尽くしてしまうことになる。だから最後は国民金融資産に課税して・・・それしかない。
★ちなみに米国がいっそうの金融緩和を求めている背景に少し触れておくと、今まで金融緩和をこれほどしたにもかかわらず株式市場や不動産の価格が上昇に転じなかった理由のひとつが、その資金の相当の部分が米国に流出していることがあげられる(あと日本国債へもだが)。米国は米国への資金還流を維持するためにも日本へ「いっそうの金融緩和」を求め続けるしかないのである。
★しかし、こんなことがいつまでも続けられるものではないことは当の米国はよく承知していて、戦争による景気回復とエネルギー生産手段の破壊を通してのインフレすらいとわない覚悟を固めたブッシュ政権は、近い将来、また別の解決法を打ち出すことになる。