現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
厚生労働省は25日までに、2004年の次期公的年金制度改正で、2000年の前回改正時に凍結された保険料の引き上げを再開しなければ、既に年金を受け取っている人も含め、最大4割の給付水準引き下げが必要になるとの試算をまとめ、11月中にも政府、与党に提示する方針を固めた。
与党は、前回改正時には景気に配慮して保険料の段階的引き上げを見送っており、今回も保険料負担増に慎重な意見がある。しかし、給付が削減されることになれば高齢者の反発は必至で、坂口力厚労相ら政府、与党幹部は厳しい判断を迫られそうだ。
試算によると、凍結解除されない場合は、基礎年金財源の国庫負担割合を現行の3分の1から2分の1に引き上げても、ただちに給付水準を3割削減する必要がある。国庫負担割合を3分の1に据え置くと削減幅は4割に拡大する。給付水準を緩やかに引き下げれば、最終的な削減幅はさらに大きくなるという。
厚労相の諮問機関である社会保障審議会では、保険料引き上げを容認する意見が大勢。一方、財務省は国庫負担割合の引き上げには慎重だ。