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☆円、柳沢交代でも円高短命?――デフレ解消か日本売りリスクか
NAA 4698 : 2002/09/26 木曜日 14:15
【NQN】26日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=122円台後半でも
み合っている。日米双方とも悪材料を多く抱え、円・ドルの方向性は見
えない。市場では「日本売りの要因の1つがはく落するかどうか」(コ
メルツ銀行東京支店の村松良平・グループトレジャリーアジア部長)を
見極めるうえで、週明け30日の内閣改造に伴う経済閣僚人事に注目が集
まっている。
焦点は柳沢伯夫金融担当相の処遇だ。同氏は公的資金注入に消極姿勢
だっただけに、交代すれば「銀行への公的資金再注入→不良債権処理の
加速→金融システムの健全化」というシナリオが現実味を帯び、円買い
の支援材料になるという。逆に留任なら円売りとみるのが今のところ、
外為市場でのほぼ一致した見方だ。
ところが、そこから先の話になると見通しが一変。「円を買い材料視
するのは、極めて短期間に終わる可能性がある」(UFJ銀行の松浦裕
児・市場営業部バイスプレジデント)と円高短命説が多いのだ。
三菱信託銀行の早川昇・為替第2グループ調査役は「仮にインフレ・
ターゲットなど新内閣の政策発動に意外感があり、本当にデフレが解消
あるいは沈静化に向かうとの期待が高まれば、実質金利が低下に向かっ
て円が売られやすくなる」と解説する。
「壊れた道路を修復しても自動車が走らないと意味をなさないように
銀行の経営体質を改善しただけでは不十分」(新光証券の大野友和・外
国為替部課長)との指摘も少なくない。公的資金を再注入しても、景気
そのものが活性化しないとデフレは続くからだ。
一方、政策対応が失望感をあおる結果に終われば「日本売り」が再燃
する可能性がある。日経平均株価は9000円台前半で推移し、金融危機の
一歩手前の水準で踏みとどまっている。日銀が株式直接購入という捨て
身の姿勢に転じ、小泉純一郎首相の支持率は再び上昇している。国際市
場で、日本経済と円資産への信認を再度得る数少ない機会が訪れている
と考えれば、今度の「失望」売りは相当、インパクトの大きいものにな
るとの声も出ている。(田中彰一)
クイックより