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(回答先: 金塊売却益1兆6000億円、使途巡り国民投票 スイス〔朝日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 9 月 22 日 22:41:24)
09/22 23:39 金売却で政府案否決 スイス国民投票、右派案も 外信43
【ジュネーブ22日共同】スイスは二十二日、中央銀行のスイス
国立銀行が売却する金、計千三百トンの売却益をめぐる国民投票を
実施した。高齢・少子化が進む中で売却益をどの程度、年金などの
社会保障基金に回すかが焦点だったが、政府と右派の国民党による
両提案がいずれも否決された。
売却量は国立銀行が保有する金の半分に相当し、スイス政府によ
ると市場価格は約二百億スイスフラン(約一兆六千五百億円)に達
する。両提案とも国民から「ノー」を突きつけられたことにより、
政府と議会は今後、売却益の利用方法について再検討を迫られるこ
とになった。
政府は売却益を運用して(1)社会保障基金(2)各州への還元
(3)国内外の人道支援を目的に新設する「スイス連帯基金」―に
三分の一ずつ充てるよう提案。国民党は、全額を社会保障基金に回
すよう求めた。
金融大国のスイスは、スイス・フランを支えるため「通貨流通量
と同額の金」を保有し続けてきた。ところが、市場価格が評価額を
はるかに上回ったため「余剰の金」が大量に発生。一九九九年の憲
法改正で半分の放出が決まり、現在は一カ月に一トンの割合で売却
し続けている。
スイスの社会保障基金は、退職者と寡婦、遺児が対象。四八年の
設立当時は国民九人が受給者一人を支えていたが、高齢・少子化に
伴って現在は加入者と受給者の割合は四対一まで減少。二○二○年
には三対一になると予測されている。
(了) 020922 2339
[2002-09-22-23:39]