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スイス中央銀行が保有してきた金塊1300トンを売却して得る約200億スイスフラン(約1兆6000億円)の使途を問う国民投票が、22日行われた。
政府案は200億スイスフランの運用益(年5億〜7億スイスフラン)を3等分し、年金基金、各州、スイス連帯基金の3者にそれぞれ割り振るというもの。国内の自治体や、「金持ちスイス」に向けられる海外からの厳しい視線も意識した「八方美人的」な提案だ。
一方、右派の国民党は高齢化が進み、このままでは年金財政が破綻(はたん)し増税が避けられないため、売却益全額を、年金基金のために使うことを提案している。
スイス連帯基金は、国内、海外の恵まれない人々を支援するためのものだ。政府案の場合、元本は取り崩さず、その元本の処分については、30年後の次の世代の決定にゆだねられる。
スイスの人口は約720万人、1人当たりの国民所得は世界最高水準。中央銀行は、通貨の価値を裏打ちするため、膨大な金塊を保有してきたが、通貨政策の変更などにともない「余剰」が生じたため、99年、半分を放出、売却することが決まった。00年から順次、売却を進めており、すでに半分程度は売られているようだ。 (20:48)