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Re: 貴意を必ずしも汲んでないかも知れませんが 投稿者 感謝しております。 日時 2002 年 9 月 22 日 10:43:15:

(回答先: 貴意を必ずしも汲んでないかも知れませんが 投稿者 匿名希望 日時 2002 年 9 月 21 日 14:50:04)

結論
金融業者こそ、私益のために節度なく金を刷りまくっており、その手段とはハイリターンノーリスク(なぜならなリスクテイキングが必要なときは,システムリスクであるから)である。これは全くいただけない。
規範は厳しすぎれば必ず守られない。ゆえに規範の実行で機能する構造は破綻する。
規範を緩くして,むしろ報酬を与えることで従来の厳しい規範の実行を能力ある者に実行させ,緩い規範の施行を徹底することで,緩い規範に基づく構造が,主として報酬によって自律的に構造改革できるようにするべきである。

デフレの原因ー十分な投資が為されていない形で,金が余る。
しかしこれは変であって、投資化されなければ、供給力は低下するわけですから、インフレになるでしょう。しかし「十分な投資」がないのは事実でしょう。どういうことか?
商品を供給するには十分な投資はなされるが,それは雇用を確保するほど十分ではないということじゃないですか?
だからむしろ雇用を考えるのではなく、完全雇用の本来の目的ー絶対消費を可能とする所得保証をこそ考えるべきではないかと言いたい。どうするべきか。通貨の使用なしで所得を保証するのだから、「ただでお金をするしかない」ではないですか。
しかし当然以下を考えるべきでしょう。
供給に必要な労働力の供給は維持されなければならない
「ただでお金をすると」としても何らかの規範がなければならない。
前段は、報酬を保証することで動機付けするとする。累進課税の撤廃です。
では,後者の規範はどうするのか
私見ではこうです。現状の規範は貸した金返せです。しかしこれが全く実現できないから「不良債権」が生じるわけですね。しかも極めて大規模で。又国債の大量発行の結果もそうでしょう。これは単に日本の問題だけではありません。米国もこれからそうなる可能性は高いでしょう。
つまり「貸した金返せ」という規範に基づいて現状は機能していますが,その規範自体は実際にはザルです。ということは何を意味するのか。その規範に基づく構造は崩壊の危機にあるわけです。
さらに実際には,金を借りるというのは一種のただでお金をもらうという行為です。返すという前提で,一般には元本保証さらには部分準備(信用取り引き)で増幅されているわけです。つまり極めて不安定に,又不公平に通貨は増幅されているわけです。これが機能するのは,護送船団的に管理され,決して金利が事後的にマイナスにならない場合=返済が実行される=だけでしょう。
今そのように管理されてます?ようするに大胆にいえば、特権的かつ不安定に通貨創造され、当然投資の失敗があり,破綻する。ゆえに増幅された通貨は、急激に減少する。デフレとなる。こういう経過じゃないですか?
利子とは何か,銀行は何をしている所か,どういう条件で,金融の信用創造が機能するのか,信用創造はなぜ必要かという点が重要でしょう。

景気刺激のために、「ただでお金をする」わけではないです。
公平かつ安定で,自由な経済活動で,成長をする目的で,原則的に信用創造=通貨ストックを増加させる=を行うためです。
節度は,所有の範囲で,合意の上で,通貨と商品の交換で,取引をしろということになります。
銀行はその全てが欠けている。もちろん国債発行もそう。債務は破綻を前提に為されるべきであり,国家は破綻を許されない以上,債務を負うべきではない。債務とは投資の特殊に過ぎないでしょう。投資にはリスクがつきものであり、実際デフレではリスクは高まります。

大恐慌をモデルとすれば、まず単年度必要な財政赤字は,100兆円ですね。(現状は支出自体が80兆円で税収50兆円未満ですか?)
これを5年程度継続する必要があります。ゆえに債務では無理でしょう。又130兆円/10年が十分ではなかった理由ですね。

私は節度なき景気刺激のためですらない劇薬とはデリバティブの横行だと思ってます。
例。顧客からの預かり資金は48億ドル。運用総額は1250億ドル。契約総額は、1兆2500億ドル。一企業がです。=実際に事業はしてないでしょうがね。
さらにバブル時いわゆる資産額の変動。日本国80年から90年の十年間の推移。2600兆円から7150兆円。およそ2,7倍。その主要な拡大は金融資産で、1030兆円から,3600兆円への3,5倍への増加。
さらに日本における主要金融市場の取引高合計は、1988年に初めて兆を超え,1京1199兆円となった。これは名目GNPの31倍に達する規模であった。(80年は4倍程度)
この金融取り引きにおける額とGNPの額の余りに巨大な相違こそが、問題です。しかしこれだけの金が動いてなぜインフレにならないのかという疑問も湧きますね。結局,市場は本来極めてディスインフレ的であるということではないでしょうか(現状が市場原理主義であるとすれば)従って,使用可能な通貨が不足すればデフレとなり、十分であれば「インフレなき成長」になるんではないでしょうか。

追伸
91年にかけて上がり、8%程度でピーク
過熱のせいでしょうか?インフレ懸念ですか?単に,マネタリストが主張する「大恐慌前に必ず観察される金融当局の誤った介入ー過剰な引き締め」の結果の反映に過ぎないのではないでしょうか。(長期債の買い手が少なかったということですよね。手元に金がなくて。)無能の証明ではないですか?
ただし日銀プロパー氏だと思いますが。

素朴な質問です。
国債発行無しというのは、ガチガチの市場原理主義者の政策であると思いますが,その場合,金利は市場的に決定できるのでしょうか?というか市場が決定できるのは価格の差である利潤だけだと思いますが。利子は本来相対取引であって,市場取引でしょうか?リスクは個別だと思うんですが。

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