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(回答先: 日銀総裁、銀行保有株の直接買い取りに意欲――早期に成案策定 投稿者 Ddog 日時 2002 年 9 月 18 日 15:59:18)
◇金融相:日銀の銀行保有株買い取り策、仕組み作りで協力したい
NAA 5618 : 2002/09/18 水曜日 17:33
柳沢伯夫金融担当相は18日夕、同日に日銀が銀行保有株式の直接買い
取りを検討していると公表したことについて「具体的なスキームを作っ
ていくにあたっては、我々もいろんな考え方や情報で協力していきたい
」と、実現に前向きな姿勢を示した。
金融相は、日本の金融機関が株式を多く抱え、その株価の下落で「(
損失)処理の負担が現実問題としてある」と指摘。そのうえで「広い見
地で日銀が処理に力を出すということなので、我々としても力を増すと
いう受け止め方をしている」と評価。協力を惜しまない姿勢を示した。
☆日銀株式直接購入 アナウンスメント効果は期待・佐藤氏
NAA 5610 : 2002/09/18 水曜日 17:25
【NQN】佐藤健裕・モルガン・スタンレー証券株式調査部エコノミス
ト 日銀法43条を適用すれば、可及的すみやかに実施することができる
だろう。問題は現在の株価水準では、銀行が保有株式を売却しないかも
しれないことだ。例えば、整理回収機構(RCC)の不良債権の買い取
りも、時価での買い取りであるため、進んでいない。まったく同様に、
現状の株安のままでは株の含み損を確定せざるを得なくなるため、銀行
が売却しない可能性を排除できない。売却を促進するためのスキームが
なければ、日銀の株式買い入れは機能しないことも想定される。
ただ今回の手法の発表で、アナウンスメント効果による株式相場の上
昇は期待できる。外国人投資家は「日銀がデフレ対策に本気になり、イ
ンフレ政策に転換した」と好感し、日経平均株価が1万円台を回復する
ことも考えられる。その場合には日銀の株式購入が進むこともありそう
だ。
とはいえ副作用も大きく、手放しで歓迎できる策ではない。株式市場
の価格形成機能をゆがめることが懸念される。日銀が株主となって議決
権を行使することは考えにくく、コーポレートガバナンス(企業統治)
が機能しなくなりそうだ。金融システムの安定化とはいえ、選別なしの
銀行救済にもつながりかねない。
☆日銀株式直接購入 買い取りが順調に進む保証なし・白石氏
NAA 5607 : 2002/09/18 水曜日 17:22
【NQN】白石誠司・大和証券SMBC債券部チーフ・マーケット・エ
コノミスト 日銀が金融機関の保有株式の直接買い入れ検討を表明した
。今回の新施策に関して日銀の速水優総裁らは、日銀法43条の「財務大
臣および内閣総理大臣の認可を受けたときはこの限りではない」という
条項を適用する方針を示しており、詳細を詰めた後はすぐにでも実施す
ることが可能だ。
日銀が買い入れの対象としている大手銀行の保有株式総額は24兆―25
兆円程度に対して、Tier1が17兆円程度ある。日銀はTier1を
超える過剰な株式を対象にするとしており、日銀の購入規模は最大でも
保有株式総額とTier1の差額にあたる7―8兆円程度になりそうだ
。
今回の会合では適格担保の拡大などが出てくることも考えられたが、
株式の直接買い取りはあまりにも唐突で、中央銀行の政策対応としては
邪道だ。そもそも銀行が持ち合い株を売る際の受け皿となる「銀行等保
有株式取得機構」が存在するにもかかわらず、銀行の持ち合い株売却が
進まないのは、売却によって実現損が発生するためだ。銀行が日銀に株
式を売却しても実現損が発生することにも変わりなく、日銀の買い取り
が順調に進む保証はないだろう。
金融機関は株式売却で得た資金が貸し出しに向かうかどうかも不透明
だ。銀行の数が過剰な中で貸出先も限られる。結局、株式売却で得た資
金は債券相場に向かう可能性もある。きょうの債券相場は日銀の株式直
接購入表明後に急落したが、その後押し目買いが入っているのはこうし
た動きを読んでいるためではないか。
◇速水日銀総裁、三谷日銀理事の記者会見要旨
NAA 5592 : 2002/09/18 水曜日 17:16
速水優日銀総裁、三谷隆博理事の18日午後の通常会合後の会見要旨は
以下の通り。(敬称略)
――銀行が保有する株式の直接買い取りを基本とする新施策を打ち出し
た。どれくらいの規模を想定しているか。
速水「対象は都銀11行、プラス地銀の大手行10数行。規模はまだ具体
的には詰めていないが、一定規模でないと意味がない。『過剰な株式』
を買い取りの対象と考えている。大手銀行の保有株式総額は24―25兆円
で、(銀行の中核的な自己資本を構成する)tier1は17兆円である
。それを超える部分だ」
「日銀法上、株式は保有できないことになっているが、43条(財務大
臣及び内閣総理大臣の認可を受けた時はこの限りではない)を適用する
方向で関係省庁と調整する」
――実施する時期、買い取りの価格は。
三谷「速やかにとしか言えないが、中間期末を焦点にしているのでは
なく、年度内か来年度にかかった方がよいのか、これから詰める。措置
は極めて限定的な期間だ。買い取りは時価をベースとし、含み損は堪忍
してもらわざるを得ない。格付け、株価など一定の基準が必要だろう。
株価の動きを見ながら長期間かけて処分し、10年くらい長期で持ち続け
ることもある」
――買い取りの対象は。
三谷「金融機関は、検討課題だが買いにくいだろう。生命保険は金融
システムの外にあるものと考え、対象としては全く考えていない。また
日銀がいつまでも持ち続ける訳ではないので、ある程度流動性が必要で
あり、非公開株も難しい」
――日銀が民間企業の大株主になる可能性もある。企業経営に口を出
すこともあるのか。
三谷「経営への要求は別途金融庁がやっていることで、日銀が株主と
して注文をつけることはない。そのためにも1銘柄あたりの上限は必要
になろう」
――不良債権処理を進める過程で緊張感が失われないか。
速水「モラルハザードになるようなことをするつもりは全くない。不
良債権問題は先が見えてきたものではない。色々な手が打たれたが、こ
れからも思い切って進めていかないと減っていかない。それよりも金融
機関に対して不安感や不信感を持たれないように互いに努力するするこ
とが大切だ。新陳代謝のメカニズムを起こすようできるだけのことをや
ってみたい」
――株式買い取り機構と、2つの受け皿が存在することになる。
三谷「それぞれ特徴があり、1つのバリエーションとして日銀の新施
策を活用してほしい」
――株式を大量に買い取るのは、日銀の資産の劣化にもつながる。思
い切った政策転換の背景には、政府・与党から追加緩和を求める声があ
るのか。
速水「銀行が大量の株式を保有し、メーンバンク性で信頼性を高め合
うのが日本の特異な現実だ。様々な経済指標から見て追加緩和は必要な
く、それよりも株価の変動リスクにさらされる現実が問題だ」
――日銀資産の健全性はどう担保するのか。
三谷「保有量に応じて価格変動準備金を積むことになる」
――株価が下がって損が出て準備金を引き当てると、結局は公的な資
金に傷が付くのでは。
三谷「損出は公的な性質を持つ日銀資金で穴埋めすることになる。そ
うならないように、売り方、買値に慎重になるしかない」
◇外為17時・円、「日銀株式購入」で乱高下 121円台後半に反発
NAA 5601 : 2002/09/18 水曜日 17:20
【NQN】18日の東京外国為替市場で、円相場は反発。日銀が15時前に
「金融機関の保有株式の削減を促す新施策の導入を検討する」と発表し
た直後は円売り・ドル買いが膨らんだが、利益確定目的の円買い・ドル
売りが次第に増えて円は再び上昇に転じた。対ドルでのユーロの上昇に
つれた面もある。17時時点では1ドル=121円92―96銭と17日17時時点と
比べ97銭の円高・ドル安水準で推移している。
日銀が「株式購入の検討」を発表した後は、「日銀の保有資産劣化が
円の信認低下につながる」という見方が強まり、円が売られた。15時過
ぎには円が前日比で下げに転じ、一時は123円10銭まで下げ幅を広げた
。
ただ「株価が上昇すれば円高要因になり得る」などという見方もあり
、円の下落は持続しなかった。利益確定の円買いなどが徐々に優勢にな
り、17時前にはこれまでの高値となる122円65銭まで上げ幅を広げた。1
日の値幅は1円45銭と、8月29日(1円53銭)以来の大きさになった。
円は対ユーロでは小幅続伸。円ドル相場につれて値動きが荒くなった
。15時過ぎに1ユーロ=119円20銭近辺まで円が下落する場面があったが、
その後は急速に下げ渋って小幅ながら上昇に転じた。17時時点では1ユー
ロ=118円48―53銭と、同2銭の円高・ユーロ安水準で推移している。
ユーロは対ドルで反発。円売り・ドル買いにつれてユーロが1ユーロ=0
.9688ドルまで伸び悩む場面があったが、欧州市場で取引が膨らみ始める
とユーロの押し目買いが活発に入った。17時時点では1ユーロ=0.9720―2
4ドルと同0.0079ドルのユーロ高・ドル安水準。1日の値幅は0.0060ドルだ
った。
☆日銀株式直接購入 「主役」は政府の不良債権処理策・賀来氏
NAA 5563 : 2002/09/18 水曜日 16:59
【NQN】賀来景英・大和総研副理事長 今回の日銀による株式直接購
入は景気対策でもなく金融調節でもないという位置づけに思える。今回
の日銀の措置はあくまで、近く政府が打ち出す不良債権処理策の「脇役
」であると受け止めている。「主役」の不良債権処理策がどこまで踏み
込んだ内容になるかが焦点だ。皆が納得する抜本的な方策が出てくるの
であれば、(株式購入も)やむを得ないとの評価は得られるかもしれな
い。
それでも「劇薬」には違いない。銀行等保有株式取得機構などがある
のに、なぜ日銀が直接購入に踏み切るのかという疑問はくすぶるだろう
。日銀は株価への影響を配慮したとしか考えがたい。それが本意である
ならば中央銀行としては本来なら踏み込むべきでない領域になる。これ
を受けて、今後政府の打ち出す不良債権処理策が説得力を持ち得るかど
うかが注目される。
◇自民・相沢氏:銀行保有株取得、日銀としては思い切った措置
NAA 5521 : 2002/09/18 水曜日 16:31
自民党デフレ対策特命委員会の相沢英之委員長は18日、日銀が金融シ
ステムの安定化に向け、金融機関の保有株を買い取ることを発表したこ
とについて、「日銀としては思い切った措置。いいのではないか」と述
べ、評価する考えを示した。同日午後の与党政策責任者会議終了後、記
者団に語った。
相沢氏は日銀による保有株買い取りを評価する考えを示したうえで買
い取り規模に具体的な言及がされていない点を指摘。「2階から目薬を
差すようではいけない」と述べ、日銀による保有株買い取りが実効性を
持つためには買い取りの規模が重要になる、との認識を示した。
くいっくより