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(回答先: デフレ、構造改革など>あっしらさん 投稿者 たにん 日時 2002 年 9 月 18 日 02:18:32)
>これは結局、需要を支えつつ、国内企業の生産性の改善(供給力>供給を縮小する
>か、供給力を他に振り返る)ということだから、構造改革の政策とは矛盾するもので
>はないと思いますが?
「構造改革」政策の誤りは、目標に逆行する手段(過程)を主張していることです。
供給力>供給のギャップ縮小や供給力を他の分野に振り替えるためには、供給>需要のギャップをまず縮小しなければなりません。
「デフレ不況」のなかでかつ財政出動ができない経済状況で、供給(供給力)を破壊しても、需要の減少につながるため供給>需要のギャップを埋められないどころか、それまでそこそこ経営が維持できていた企業まで苦境に追い込むことになります。
(セーフティ・ネットが供給減少で生じる需要減少を埋め切ることはできず、供給減少=企業破綻の増加は、セーフティ・ネットに引っかかった人々や就業者の将来不安を煽り、セーフティ・ネットの需要補填効果を喪失させてしまいます)
供給力>供給のギャップ縮小や供給力を他の分野に振り替える“作業”は、「デフレ不況」を解消して行うべきテーマです。
まずは、供給>需要のギャップ縮小に絞った政策が必要です。そして、そのために、「低中所得者減税」と「優良企業の給与増加策」を提言しています。
「構造改革」は、順序が逆の政策を提示することで、目的が実現できないというだけでなく、デフレ不況をさらに悪化させてしまうものです。