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(回答先: デフレ、構造改革など>あっしらさん 投稿者 たにん 日時 2002 年 9 月 18 日 02:18:32)
>「巨額の財政赤字による将来不安(増税/年金破綻不安)や非採算企業の温存による
>不良債券拡大などのマイナス効果」よりも、日本経済に対してプラス効果が大きかっ
>た(道路公団に代表される巨額の非採算部門への公的投資は有効だった)という立場
>ですか?
比較が私の論点とはズレているのでどちらがプラスかマイナスか回答しづらい問いかけです。
巨額の財政赤字が増税&年金破綻不安という将来不安を招いていることは認めますが、より大きな将来不安要因は、解消の見通しがない「デフレ不況」であり、明日にも襲ってくるかもしれない失業への恐怖だと考えています。
90年代に積み上げた巨額の財政赤字は、それ自体が“余剰通貨”を税として吸い上げなかった誤った政策の結果です。
「非採算企業の温存による不良債権拡大」は、デフレ対策の誤りで非採算企業が増加し、不良債権が増加したものです。
公共事業については年率3%ほどの減少をしながら、その分を福祉など人的活動力に向けた支出に振り替えるべきだったと考えています。
道路公団については、巨大な債務を抱えながら運営されており、デフレ不況と財政危機で苦しんでいることは認めますが、非採算部門とは考えていません。
道路公団は、税金と債務で高速道路を建設し、債務分を通行料収入に依存して長期に返済していくという構造ですが、それは、“遅れて先進国に到達した”国家でありながら、インフラはできるだけ早く先着の先進国に追いつきたいという国策をなんとか実現する一つの解消策だと思っています。
例えば、税収のみに依存していたら100年かかるものを、税金+債務&通行料という方式で50年で実現するものです。
もちろん、経済状況及び財政状況が大きく変わったなかで従来の計画を推し進めるというのは無謀であり、建設の理屈付けに使われてきた杜撰な収支見通しを見直し、鉄道・海運・空運を含めた総合的な交通体系の在り方を論議した上で、建設計画を修正すべきだと思っています。
(本来そうであった高速道路の通行料徴収廃止をどうやって実現するかを含めて...)
国土交通計画に基づき多額の国費を投入している高速道路の維持管理及び連続的通行の保証が得られない道路公団の民営化には反対です。
(民営化に反対であることと経営手法を放置してもいいこととは別問題ですから誤解なきよう)