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<ヨーロッパ発>Tanaka Currency Risk Management (CRM)社長の田中雅(ただし)さんはドル・円相場の見通しについて、つぎのようにコメントする−−。先週より短期強気である。117円から120円までのレンジがすでに確立されており、今週は120円に到達する可能性が非常に高い。7月以降5営業日で5円動いていた荒れ相場が、8月23日より10営業日で3円まで落ちている。今後はしばらくおとなしい横ばい蛇行を続けた後、再び、5円幅規模の荒れ相場が復帰すると見込めるが、いつそれが起きるかが今後の焦点となる。
<世界の市場が均一化がもたらした各通貨価値の安定化>
117円から118円は過去4,5年の平均値に相当し、安定するには最も都合の良いレベルである。ほとんど全ての主要クロスが、長期の平均値付近で現在変動中であることは注目に値する。世界的経済の不調が、アメリカを震源地とする地域格差となって表面化せず、むしろグローバルに均一化されて、どなたも同じように苦しいお国の事情を反映した為替レートとして安定している。今年は株式、債券が全て米国市場にほぼ完全相関した。世界の市場が均一化するならその地域通貨の交換価値も安定化するのは当然のことと言える。なぜか、1ドルは1ユーロに落ち着いてしまい、ドルもユーロも100円余りに落ち着き、最近は為替レートの計算がすっきいりしてしまった。