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米シティ、経営に暗雲、売り推奨で株価10%急落。
【ニューヨーク=豊福浩】米シティグループの経営に暗雲が垂れこめてきた。不祥事、収益悪化要因が後を絶たないためで、米有力証券プルデンシャルの著名銀行アナリスト、マイク・マヨ氏は三日、シティに対する投資判断を「保有」から「売り」に転換した。その影響で株価は同日に前日比一〇%も下落し、株式相場全体の足を引っ張った。(投資判断は2面「ミニ辞典」参照)
七月にエンロン破たんの原因となった特別目的会社との取引が発覚したが、シティの投資評価引き下げはなかった。
ところがその後、投資銀行の仕事を得るためにアナリストが実態以上に楽観的な見通しを出した疑いや、同グループのワイル会長が楽観的なリポートを書くよう圧力をかけた疑惑などが浮上。下院や司法当局などは組織ぐるみの疑いがあるとして捜査に着手した。
米銀はいま、“三つの爆弾”を抱えているとマヨ氏は指摘する。ブラジル向け債権の焦げ付き懸念、エンロン破たんに対する銀行の責任の是非を問う裁判の行方、そして新規公開株の優先配分などで問われている企業統治の問題だ。
シティは三つの爆弾すべてを抱え込んでいる。例えばエンロン裁判の行方次第ではシティが巨額の和解金支払いに追い込まれかねない。ただでさえ米景気の減速で不良債権処理の負担が増えつつある折にイメージ悪化が重なっている。