現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Ddogさんへ: 技術革新の芽を摘む思想とは? 投稿者 ポルタアレグレ 日時 2002 年 8 月 29 日 10:22:36)
ご指名ありがとうございます、昨夜こういったレスには、忙しいので反論しませんと書きましたが撤回します。
まず私が、環境原理主義者を軽蔑するのは、代表的な例をあげます。 いつぞや日本の割り箸の使用が、森林破壊を招くと割り箸排斥運動が起こったことがありましたね。自分の箸を持参して、環境を守っているつもりになり。割り箸を用いそばを食う私たちを非難した人種に反感をもちました。割り箸の需要が減り間伐材が消費されず、かえって山林が荒廃した事実が広まりどうなりましたかねーマイ箸持参運動。それと、捕鯨反対と唱えハンバーガーを喰らう人種は軽蔑します。
ポルタさんがそうかどうかはよく存じあげないので、そこまで断言しませんし軽蔑もしていません。ただ技術革新の芽を摘む意見であると非難しました。
>私が問題としているのは、環境破壊にも繋がる淡水化技術を「環境ビジネス」と言ってPRする企業とそれを支援するマスコミの姿勢です。もしそれが、21世紀の日本国家の戦略の脈絡の中で行われているとしたら、あまりにもさもしいのではないのでしょうか? もし「環境」という言葉を使ってビジネスなり国家戦略を展開していくのであれば、何がこれまで環境破壊を行ってきたのかということを見つめ直す必要があると思います。その作業をすっ飛ばして、肌触りがいい「環境ビジネス」や「環境に優しい」といった言葉を安易に利用していくことに20世紀の旧態ビジネスモデルとなんら変わらないと思ってしまいます。
どうも、企業活動すなわち罪悪と、とらえてませんか。江戸時代の心学者で鈴木正蔵(多分?)の有名な逸話。自宅に本があるので、少々不確かですが、ある漁民が、先生に質問されました。「私は、毎日殺生をして、私は地獄へ落ち成仏できないでしょうか?」との問いかけに、「成仏できます、日々これ仏業」と答えました。日本近代の芽生えの逸話です。企業が利潤を追求することを罪悪ととらえるならば、ポルタさんは殺生をしていないと証明しなければならない。
>そのような展開は、自ずから結果は知れていると思います。ですから、もし淡水化事業をきちんと育成したいのなら、公平なEIA(環境影響調査)を行い、その結果を公表して、住民を交えてプラスとマイナスを議論していくことが必要だと思います。日経新聞の記事には、マイナスの点や課題についての指摘はありませんでした。
確かにマイナスプラスを議論することは吝かでない。有益なことです。独善的な環境原理主義者が入り込まなければ、の場合です。議論が進展することを妨害目的で参加するからです。
日経記事の目的の趣旨とは違うので指摘なくて当然。
>新技術を潰しているのは、私のような意見を環境原理主義者(私はそう思いませんが、むしろ現実主義者と思っています)として排除していく思想だと思います。
ネガティブな点を指摘するのは「技術革新の芽を非難する発想である」という考え方は、21世紀には無理があるのではないのでしょうか?
「技術革新の芽を非難する発想である」と非難するのは以下のことです。
>1)淡水にするために大量に電気エネルギーを使用します。現在その電気エネルギーを作るために、化石燃料の使用が主です。
従来技術(電気分解熱分解方式)より優れて化石燃料を使用しない新技術であることを評価していない。
>2)海水が淡水化される一方で、高塩度の水が廃棄されます。これが周囲の環境汚染を広げます。
沖縄県ですでにプラントは稼動しているが、そんなに有明海みたいな深刻な環境汚染被害が報告もされていないのに、非難している。住民運動で反対運動でもあるの?
>3)淡水化による水は、非常にコストの高い水となり、まさに「水は金に向かって流れる」ということになります。世界的には貧困層にも水が供給されるシステムが望まれているときに、裕福層だけがキャッチできるシステムに公的資金(例えば税金)を使用することで不公平感を増幅します。
稼動している沖縄を例にとりましょう。沖縄の淡水化事業には税金補助金は確かに投入されているでしょう。沖縄はれっきとした日本ですよね。沖縄県の人たちが毎年水不足で困って連日NEWSで取り上げられたとしよう。
世論はなんとかしろ海水の淡水化技術をと、世論は沸騰すると思います。同じ日本で水が不足して、それを効率よく、資源エネルギーを従来方法の何倍も無駄にせず淡水化できた。よかったよかった、という事実に、企業の金儲け主義だ、開発途上国の貧民層には水が届いてない、不公平だから、沖縄県の淡水化事業すらもやめろと主張しているのと同じじゃないか!あなたは沖縄県の海水淡水化事業中止せよ!と主張するのですか。
>4)淡水化技術により、あたかも淡水が無尽蔵に使える錯覚を住民に与えます。環境に対する啓発の流れに逆境します
なぜ環境問題の啓発に絡めてまでして非難する?そこまでしてこの企業活動に言いがかりをつけるの?もしかして、ライバル会社の営業課長さん?と勘ぐってしまいます。
ポルタさんがもし監督官庁の官僚だと仮定しましょう。そんなに問題だらけとしたら、そこまで民間企業がお上の主導でもないのに淡水化事業を進めて、けしからんと、有無も言わさず中止させるでしょう。
もし、ポルタさんが、アグネスチャンだったら、沖縄県へ行く時は、エビアン持参で、「環境破壊の水は飲みません!」お箸持参運動でなく、マイ水持参運動を起こして、「淡水化事業を中止せよ!」とTV番組講演会で叫び結果世論の一部が傾くこともある。
ですからあなたの主張は技術革新の芽を摘む可能性があるのです。
私の主張は、別に東レを特に擁護するわけではない。こういう技術革新があって、それを尊ぶことにより、徐々に量産化技術蓄積があって、コスト軽減がおきて、途上国の貧困層に徐々に恩恵を得るかもしれない。
自動車の例を、ポルトさんは、どう説明するかレス下さい。はじめは一部特権階級のおもちゃでした、しかしいまでは、アフガニスタンでもアフリカの奥地でも、人類は自動車の恩恵を享受しています。自動車も環境を破壊していると反論されるなら、相手にしません。あなたが日本人なら自動車の恩恵の上に生活しているからです。
今は、途上国の人は利用できないかもしれませんが、日本がこうした技術を開発蓄積することが、世界の為日本の為だということを認知してほしいこと。日本が世界の環境問題を企業活動とリンクすることにより、初めて、有効な環境対策ができると証明できるのではないかと思っています。
地球環境を悪化させている張本人であるDdogもポルタさんも、環境技術開発の外野の人間として、出来ることといえば、こういった民間主導の技術革新には、非難を先行させるのでなく、支持する 社会的世論素地をつくろうではないかというのが、私の意見です。
青年の主張的な偽善的文章でしたが、これだけ書けば理解してもらえるでしょう。