現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: ブッシュ政権、中南米経済危機を封じ込めへ クイックより転載 投稿者 Ddog 日時 2002 年 8 月 06 日 07:37:14)
▼南米危機/ブラジル・レアルを急落させたオニール米財務長官発言
住信基礎研究所・主席研究員の伊藤洋一さんは、今週、経済危機に陥っている南米諸国を歴訪しているオニール米財務長官について、最初の訪問国ブラジル側の雰囲気は、「救世主を待つというにはほど遠い」と語る。ブラジルでの日程は、まず日曜日にリオデジャネイロでマラン蔵相、ハネイロ中銀総裁と会談、翌日はブラジリアに飛んでカルドーソ大統領と会い、火曜日にはサンパウロでブラジルの経済界代表と話し合いを持つ。
<一時、2,500億ドルの対外債務の利払い不履行への懸念高まる> オニール長官は先週、「南米諸国向け資金は、スイスの銀行口座に回す」「ブラジルなど高債務国に対する救済策の有効性は疑問」などと述べている。カルドーソ大統領は当初、オニール財務長官との会談を拒否した経緯(その後撤回)があり、この発言を巡って駐ブラジル米大使を召還して、その真意を尋ねた。ブラジルの怒りは、このオニール発言を「アメリカはブラジル救済する意図がない」と市場が判断した結果、ブラジルの通貨レアルや国内債券が大幅に値下がりしたことに発している、と言う。特に、レアルの急落は8年ぶりの安値を付けることになり、同国の2,500億ドルの対外債務(ほとんどがドル建て)に関わる利払い不履行への懸念が高まった。先週木曜日になって、同長官は「IMFによるブラジル支援を支持する。ブレジル政府の経済チームはすばらしい仕事をしている」と発言。これはレアルの回復につながったが、「ブラジルのオニールへの不信は根強い」と言う。
<南米歴訪は今後、米経済やドルの行方にも影響> オニール財務長官はその後、ウルグアイを経てアルゼンチンを訪問、水曜日に米ワシントンに戻る予定。伊藤さんは、「今回の一連の南米歴訪の結果やその後の南米各国市場の動向は、今後のアメリカ経済やドルの行方にも影響するものと見られる」と言う。アルゼンチンに加え、南米の雄・ブラジルの危機深刻化は、「アメリカ経済の足かせになるからだ」