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(回答先: 悲観論そしてまた悲観論 投稿者 楽観派 日時 2002 年 8 月 04 日 22:06:01)
BIS規制は、バブル期の膨張した円資産と超低金利を武器に邦銀が世界制覇を果たそうとした時、それに対抗するために欧米金融界がドル調達リスクを全面に押し出して、自分たちの安全性を武器にして生き残りを懸けた戦略でしたね。邦銀も結局、融資は基軸通貨のドルで行わねばならないという非覇権国家の弱味を突かれて、ジャパンプレミアムに苦しみ、バブル崩壊後の敗戦総撤退という悲劇が待っていたわけです。現在の貸し出し金利上昇戦略は、これまでの国営金融からの脱却(ペイオフ)という方向から見れば当然ですが、結果としての中小企業からの貸し剥がしは、国際水準から見て適正な金利を支払えず規模も無い不採算企業の淘汰と、それによる在庫積み上げの減少が見込まれます。失業による総需要減少と雇用構造の改革というバランスから考えてデフレへの効果は長期的には+と見ていますが、どうでしょうね。
http://www.asahi.com/business/update/0804/002.html
米国は特権階級が露骨に戦争/恐慌/情報操作(反民主主義)を行うので、今後予想される中華帝国との経済(軍事)戦争に勝利できれば、覇権国家としてさらに存続可能ですね。個人的には次は中華帝国であり、日本が或程度の国際的な影響力を維持するには重点的な科学技術投資と教育の強化によって技術供与国として生き延びて行く道しかないと見ていますが、「ゆとり教育」などの現状を見ると庶民レベルの教育で他のアジア諸国に負けるのは10年もかからないでしょう。仮にこれまでの科学技術重点政策が歳出削減で変更されるようであればトップの科学技術で負けるのも20年スパンでは覚悟しておく必要があります。現在ではまだそこまで愚かでは無いのが救いですが、庶民の科学技術軽視が浸透しつつあるので将来的には楽観できません。
http://www.asahi.com/business/update/0805/001.html