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米証券大手メリルリンチが米欧アジアなどの投資家に、企業財務で収益の質が最も悪いと思う地域はどこかと聞いたところ、米国が3分の1を占め、日本を抜いてトップになった。通信大手ワールドコムなど米企業の粉飾や会計操作の疑いが相次ぎ、不信感が膨らんでいる格好だ。このところ米の株価が不安定な背景ともみられている。
調査時点は7月中旬。回答した機関投資家など約280社のうち、「収益の質が最悪の地域」として米国を挙げたのは34%にのぼり、日本28%、新興市場国24%、ユーロ圏4%を上回った。3カ月前の調査では1位の日本49%に次いで新興市場国26%、米国11%、ユーロ圏2%だったが、米企業の不祥事とともに日米の差が縮まり、7月調査で逆転した。
投資家が収益の質として重視するのは、収益の予測可能性、先行きの透明度など。「米企業は厳しい会計基準などに支えられ、財務情報の質は世界一」(英アナリスト)と言われてきたが、IT(情報技術)バブルの崩壊で不正会計や粉飾の疑惑などが相次ぎ、投資家が不信を持ったことが表れている。
(21:11)