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(回答先: 証券税制 投稿者 匿名希望 日時 2002 年 7 月 28 日 04:59:34)
▼株式市場/米国が不正会計に対して取った迅速な行動は賞賛に値する
さわかみ投信・社長の澤上篤人さんは米国企業の会計不信に関連して、「この3カ月間、米国政府や議会、それに市場関係者が取った迅速な行動は賞賛に値する」と語る。特に評価しているのは、「一刻も早く市場の信頼を回復させる」ことを、国家利益につながる最優先事項としている点である。
<スピード感と透明性追求こそが、市場機能をフルに発揮させる基盤> 澤上さんは、さらにこう続ける。「米国の指導層は経済活動全般において市場の果たす役割がどれほど重要かを熟知している」。だから、市場の信認を裏切るような企業行動には断固たる制裁を加えようとする。ブッシュ大統領は、「企業経理の不正は国民を欺く犯罪だ」と発言、またグリーンスパン米FRB議長も、「不正経理で株価を押し上げて利益を得ようとするのは、銀行強盗するのと同じ」と、強く非難している。規制でガンジガラメに縛り上げると、市場機能は損なわれてしまう。それよりも、「問題が発生した時に、どれだけ適切かつ迅速に対処するかが重要」と言う。その点、8月14日までに企業経営者が自社のアニュアル・レポート(年次報告書)に虚偽の記載がないことを証明しそれに署名する、それ以降に虚偽が発覚した場合は20年以下の禁固刑に処す、としたことは評価される。「このスピード感と透明性の追求こそが、市場機能をフルに発揮させる基盤となる」からだ。
<日本に一番欠けているのは、市場の重要性に対する認識> では、日本はどうだろうか。「日本に一番欠けているのは、市場の重要性に対する認識だろう」と言う。これは国が政策で経済活動全般を方向付けしていた発展途上時代からの伝統である。経済規模が小さく、資本の蓄積も進んでいない状況では、国の政策が大きな力を発揮する。しかし、経済が発展拡大するにつれて、政府の役割はどんどん小さくなるものだ。「日本経済は不況の長期化とデフレ現象に悩むが、そんなもの株式市場に対する信頼が高まり、個人資金が続々と株式購入に流れ込んでくれば、瞬時に解消できる」と、強調する。