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☆米国外為サマリー・ドル回復、世界景気のリスクを示唆
NAA 1746 : 2002/07/24 水曜日 07:40
【NQNニューヨーク=渋谷淳】23日のニューヨーク外国為替市場では、ドル
が独歩高。円は1ドル=117円台、ユーロはパリティ(1ユーロ=1ドルの等
価水準)を大幅に下回る1ユーロ=0.98ドル台で軟調に推移した。ドルは米
国株の下落にも値を保ち、先週末から途切れかけていた米国株安とドル
安が連動する傾向は一段と薄まった格好だ。
ドル買い戻しの主因は米国勢の自国通貨建て対外資産の引き揚げ(リ
パトリエーション)や投機筋の利益確定売り――。市場ではこうした見
方が主流を占める。シティバンクのグローバル為替ストラテジスト、ロ
バート・シンチ氏は「米国の投資家が株安の損失を相殺するために利益
の出ているドル売りの持ち高を閉じている」と説明。ただ「ドルの本格
的な底入れには株式相場や景況感の改善が必要だ」と話していた。
欧州市場では「ドイツ大手通信会社に会計不信のうわさが浮上し」(
トレーダー)、欧州株安がユーロ売りを誘った。ユーロは対円でも大幅
安。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの国際エコノミスト、ララ・レイ
ム氏は「他市場、とりわけ欧州株は米国株に対するヘッジの機能を果た
していない」と話す。7月の株価下落率を比べると、米S&P500種株
価指数の19.4%に対しS&P欧州350種株価指数は18.2%と、大差はな
い。
レイム氏は世界景気の回復シナリオの揺らぎも指摘する。3月以降、
景気回復を織り込む形で上昇してきたオーストラリア・ドルやカナダ・
ドルなど資源国通貨がこの2日、売りを浴びている。レイム氏は「資源
国通貨の下落は世界景気の先行きへの懸念も反映している」とみる。対
ドルで豪ドルは5月上旬、カナダドルは4月上旬以来の安値に下げ、金
、穀物などの商品先物も大幅安となった。
商品先物市場では投機筋の換金売りが出ているとの見方もある。エン
ロン問題の公聴会を横目に、不正会計に関与した疑いが浮上した銀行株
が相次ぎ急落。午後は緊急利下げのうわさが流れ、米2年物国債の利回
りが過去最低を更新した。投資家のリスク回避姿勢を示唆する例はこと
欠かない。行き場を失った投資資金のドル回帰を指摘する声もある。対
主要通貨でみたドルの実効指数は99.51とこの2日で2%上昇。7月3
日以来の水準を回復した。
◇米国株4日続落 ナスダック53ポイント安――S&P800割れ
NAA 1702 : 2002/07/24 水曜日 06:49
【NQNニューヨーク=小山文】23日の米国株式相場は4日続落。企業の不
祥事や収益悪化に対する警戒感が一段と強まった。ダウ工業株30種平均
は前日比82ドル24セント安の7702ドル34と1998年10月以来の安値を更新。ナ
スダック総合指数は同53.60ポイント安の1229.05と1997年4月以来の安値で
終えた。S&P500種株価指数は前日比22.15ポイント安の797.70と節目の8
00を割り込み、1997年4月以来の安値となった。
ニューヨーク証券取引所の売買高は24億1699万株、ナスダック市場は
22億株台だった。連日の下落を受けた押し目買いで主要な株価指数は小
幅高に転じる場面もあったが、企業不正の拡大に対する投資家の不信感
は根強く、底入れ判断には引き続き慎重な声が多い。
前日に引き続き金融株が下げを主導。経営破たんしたエンロンの会計
操作に関与した可能性について当局が調査しているなどと報じられたシ
ティグループやJPモルガン・チェースが急落した。メリルリンチなど
証券株も大幅安となった。
マイクロソフトが連日で52週安値を更新するなど、ハイテク株も下げ
をけん引した。前日夕の決算発表と同時に受注の減少見通しを発表した
ノベラス・システムズが下落。半導体関連株は大幅安となった。フィラ
デルフィア証券取引所の半導体株指数は5%近く下げ、52週安値を更新
した。
前日から収益予想の下方修正が相次いだ通信株も下落。予想を下回る
決算と収益予想の引き下げを発表したSBCコミュニケーションズが売
られたほか、AT&Tも下げた。
一方、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ファイザーなど薬品株の一
角は上昇した。