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【ワシントン=吉田透】
カナダ統計局は23日、同国の2002麦年度の小麦収穫量が前年度よりも25%少ない1545万トンにとどまるとの見通しを発表した。
1974年度以来28年ぶりの深刻な不作。アルバータ州などカナダ西部の穀倉地帯を中心とする記録的な干ばつと高温が主因だ。西部だけに限ると、小麦の収穫は前の年度より約40%減の見通し。
大麦も34年ぶりの低水準。カナダ統計局は「カナダ西部の農家にとって最悪の年の一つとして記憶されるだろう」としている。
米国も中西部の穀倉地帯を中心に干ばつが深刻になっており、米農務省は最新の穀物生産見通しで2002―2003年にまたがる穀物年度の米国内のトウモロコシ生産量を7月時点より9.2%、大豆も同8.1%下方修正した。
オーストラリアも干ばつの被害が広がっている。2002年7月―03年6月の麦類の収穫量を前年同期より約3割少ないと見通している。米国、カナダ、豪州という穀類の大輸出国がそろって干ばつに見舞われていることで、国際的な穀物相場に大きな影響を及ぼしつつある。 (10:53)