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(回答先: Re: 米国が食糧輸入国になれば... 投稿者 招き猫 日時 2002 年 8 月 22 日 11:17:33)
まず私の投稿はアメリカがWTOの精神を遵守するならという条件で行われました。その部分を読まれてないのでは?
アメリカ中西部の旱魃は毎年深刻化しており、またテキサス州とメキシコの間で深刻な水紛争がおきているとNYTが報道しています。例え、アメリカが戦略的見地から食料自給を目指してもできるなくなる可能性をアメリカのメディア自体が示唆しています。
ブラジルとの関わりでいうと現在進行中の「オレンジ戦争」があります。以下は2002年7月28日付け英紙オブザーバーの記事に基づいています。
世界最大のオレンジ生産国はブラジルであり、50%をしめています。ところがジェブ・ブッシュフロリダ州知事はブラジルはダンピングをしているとしてブラジル産のオレンジに高い関税をかしています。
ブラジルの産業大臣セルジオ・アマラウによると関税率は63%にも上るそうです。現在ブラジルはアメリカをこの問題でWTOに提訴していますが、63%の関税をかけないと勝負できない農作物は明確に競争力がないといえるでしょう。ちなみに端境期の問題ではなく同じ北半球のメキシコからも輸入超過になっています。
さらにブラジル人を怒らせているのはそうした高い関税を利用してブラジル産のオレンジをフロリダのものに混ぜて、それを「100%フロリダ果汁」として販売する資金として利用していることです。これはすでにアメリカの法廷で違憲判決が出たにもかかわらず現在も続けられているとオブザーバーは言っています。
小麦に関しても、もしアメリカが巨額の補助金を自国農家に出さなければ、アルゼンチンの小麦輸出が伸び債務不履行はなかったかもしれません。
ブラジルは鉄鋼ダンピングでも狙い撃ちされています。ブラジルで反米感情が高まるのにはきちんとした理由があるのです。
私は将来米国が食料輸入国になるかもしれないという根拠をしめしました。逆に招き猫さんはアメリカは食料輸入国にならないという根拠を示してください。