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昨日のNYTにおいてポール・クルーグマンがアメリカ景気に関して悲観的な意見を再び披露している。もはや二番底どころの問題ではないという。
4年前にクルーグマンが日本経済の研究を真剣に始めた時アメリカ経済が日本のようにならない理由は4つあると考えた:
1.FRBの金利引下げ余地が大きい
2.アメリカの長期的な財政状態が良い
3.アメリカの企業はアジアと違い統治がしっかりしている
4.アメリカでは不動産バブルはおきない
彼のコラムにおいて最初の3つの条件はすでに崩れたという。最後の不動産に関しては、専門家のバブル分析をのせている。つまり一言でいえばアメリカバブルと日本のバブルに何も違いがないといっているのだ。
その上でFRBが金利引下げを先日行わなかったことを非難している。
専門的なコメントはあっしら氏にお願いするとして、私としては次の点を指摘したい:
1.FRBは日銀より無能である。何故なら彼らは日本というバブルの前例が目の前にあったのに自国のそれを阻止できなかったからだ。
2.かつてグリーンスパンは速見を白痴とののしったが、アメリカ経済は永遠に繁栄を続けるというニューエコノミーを議会で認めたグリーンスパンは速見より無能であるか傲慢であるか経済学の知識が私以下かどちらかである。
3.80年代、確かに日本は自国の生産システムを自慢したが、世界に見ならえとは言わなかった。アメリカは自分たちの企業統治・会計システムを自慢しそれを世界に押し付けようとした。アメリカは偽善の国である。
4.宮沢などが何度もアメリカにバブルの警告をし対処を求めアドバイスをしたにもかかわらず株、不動産、企業不祥事という日本と全く同じバブルを繰り返したアメリカ当局は無能か学習能力がないか傲慢かどちらかである。
どちらにせよFRBが日銀より無能であることは疑いようがない。