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(回答先: Re: 『デフレ終焉後の動向』を読んで 投稿者 あっしら 日時 2002 年 7 月 08 日 15:45:07)
あっしらさんの指摘は的確なものと思います。
私は経済が専門では有りませんので、かなり
直感的に言わせてもらうのですが、まあこの論文は
この程度と言うところではないでしょうか。
いわば何々白書に近いわけで、国民に夢と希望
を与えれば良いのです。もっとも最近はこの白書
に関する批判も相当ですので、かなり本当の事を
書くようにはなっているとは思いますが。
著者は財務省の政策研究所の主任研究者ですのでまあ、
30代の研究者でしょう。2年程前から国は直接行政
とは関係ない研究所をいわゆる独立行政法人にして来て
いるわけですが、この政策研究所は特別で国の直轄です。
ですから、この著者は場合によっては次には本省の税務課に
勤務することになるかもしれませんので、この論文で
失敗は出来ないのです。ですから国に都合の良い論文を
書くことによって、将来の栄立が約束されるわけです。
これは何も現代に限ったことではなく、唐の時代や日本の
律令政治でもそうであったと考えます。
問題があるとすれば、現在はグローバリゼーションの最中
であり、このような論文が世界で通用するかということでしょう。
もっともこのグローバル化も楽観派さんの指摘のように
ナショナリズムに変化すると、外国人強制収容や財産没収とか
いういうことにもなりますので、アメリカに渡るのがベスト
とも言えないようです。まあこれも蛇の道は蛇で、スイスのように
財産さえあれば何とでもなるようですけどね。アメリカがだめなら
受け入れてくれる国を探せばよいのです。
話がそれましたが、この著者はそう無能ではないと思います。
むしろ将来の日本を背負う人材と考えます。
なぜなら、自分で分かっていることをそうそうたる経済界の
メンバーに校閲させ、ちょっとのアドバイスをもらい都合良く
論文をまとめているのですから。